<画像提供:賀茂別雷神社>

賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)は、古代氏族の賀茂氏(かもうじ)の氏神さまを祀っている山城国一の宮で、上賀茂神社(かみがもじんじゃ)とも呼ばれています。

ユネスコの世界文化遺産に「古都京都の文化財」として全域が登録されています。

今回はそんな上賀茂神社の御由緒、見どころ、御朱印、アクセス方法などを徹底解説します。

目次
1. 上賀茂神社の御由緒・御神徳・御利益
2. 上賀茂神社へのアクセス

1. 上賀茂神社の御由緒・御神徳・御利益

上賀茂神社の御由緒・御神徳・御利益は以下の通りです。

1.1 御由緒

【京都】上賀茂神社(賀茂別雷神社)の見どころ・パワースポット・御朱印などを徹底解説
(画像=『たびこふれ』より引用)

まずは、賀茂別雷神社にまつわる神話を紹介しましょう。

神代の昔、賀茂玉依姫命(かもたまよりひめみこと)が小川(現在の賀茂川上流)で身を清めていると、一本の矢が流れてきました。

不思議に思った賀茂玉依姫命はその矢を持ち帰りました。

その夜、不思議な矢の力により玉依姫命は身ごもり、そして元気な男の子をお産みになりました。その男の子はすくすくと成長し、やがて元服の日を迎えました。

賀茂玉依姫命の父である賀茂建角身命(かもたけつのみのみこと)は、全国から神様を集め、七日七夜の宴を催しました。そこで、男の子を呼び、盃を手渡し「自分の父上だと思う神様に盃を進めなさい」と言いました。

すると、男の子は盃を天に向かって掲げ、「私の父上は、天の神様です」と言いました。その途端に雷鳴が轟き、男の子は天に昇ってしまいました。

男の子を失った賀茂玉依姫命と賀茂建角身命は嘆き悲しみます。「男の子にどうか帰ってきておくれ」と願っていたある夜、男の子が賀茂玉依姫命の夢枕に立ち、「私に帰ってきて欲しいのなら、葵の葉を飾って、馬を走らせて祭りを行ってください」と言いました。

賀茂玉依姫命が言われたとおりにすると、男の子は成人の姿となって、神山(こうやま)にご降臨しました。上賀茂神社の御祭神「賀茂別雷大神」(かもわけいかづちのおおかみ)です。

これが賀茂別雷神社のはじまりだとされています。

ちなみに、母である賀茂玉依姫命と祖父である賀茂建角身命は賀茂御祖神社(下鴨神社)に祀られています。そのため、上賀茂神社と下鴨神社は並んで紹介されることも多いです。

1.2 御神徳

【京都】上賀茂神社(賀茂別雷神社)の見どころ・パワースポット・御朱印などを徹底解説
(画像=『たびこふれ』より引用)

まだ子供の姿だった賀茂別雷大神が天に昇られる際には雷鳴がとどろいたとされており、この雷には特別な力があったとされています。

そのため、賀茂別雷神社には、厄を取り除く力「厄除」の御神徳があります。また「雷除」や「災害除」の御神徳もあり、電気産業に携わる方が参拝されることもあるようです。

【京都】上賀茂神社(賀茂別雷神社)の見どころ・パワースポット・御朱印などを徹底解説
(画像=『たびこふれ』より引用)

また、毎年5月5日に行われる賀茂競馬(かもくらべうま)には、織田信長も自分の馬を出走させて、それを見ていたという記録ものこっているのだとか。そのため「必勝」祈願で訪れる方も多いそうです。

2. 上賀茂神社へのアクセス

【京都】上賀茂神社(賀茂別雷神社)の見どころ・パワースポット・御朱印などを徹底解説
(画像=『たびこふれ』より引用)

JR京都駅から向かうのであれば、地下鉄と市バスを利用するのがよいでしょう。

京都駅から地下鉄烏丸線で北大路駅まで行き、駅からすぐの北大路バスターミナルでバスに乗りましょう。

赤のりばと青のりばがありますが、赤のりばで北3系統の京都産業大学前行きに乗ります。

そして、「御薗口町」で下車し、そこから徒歩1分です。

京阪電車なら出町柳駅から市バスの4系統で「上賀茂神社前」下車で徒歩すぐです。

阪急電車の場合は阪急大宮駅から市バスの46系統に乗ります。同じく「御薗口町」下車で徒歩1分です。

【京都】上賀茂神社(賀茂別雷神社)の見どころ・パワースポット・御朱印などを徹底解説
(画像=『たびこふれ』より引用)

車の場合は、京都南インターを降りてまっすぐ堀川通に入り、北上するとつきあたりに上賀茂御薗橋がありますので、上記の橋を渡れば上賀茂神社です。

上賀茂神社には、駐車場があります。入庫は6時から22時で出庫は24時間できます。