目次
公認会計士に必要な資格とは?
公認会計士になるための方法
公認会計士に必要な資格とは?
公認会計士に必要なのは、「公認会計士」という国家資格です。学生・社会人を問わず資格を取得する方が多く、合格率は例年10%前後。司法試験は30〜40%、医師国家試験が90%前後であることを考えると、試験難易度が非常に高いことがわかります。
公認会計士になるために必要な学習時間は、最低でも3000時間といわれています。期間にすると2年間。ただし、これは比較的勉強時間の確保ができている方の場合で、社会人として働きながら資格取得を目指す方の場合は、3〜4年かかることもあります。
会計分野はほとんどの方が事前知識を持ち合わせていないため、学習はゼロからのスタートです。そのため、独学で学ぶには時間がかかりすぎることもあり、多くの場合予備校や専門学校に通いながら、知識を身に付けます。
公認会計士を目指す場合、独学という選択肢はあまり考えず予備校や専門学校で学習を進めることを念頭においておくのがよいでしょう。
参考:CPA会計学院「公認会計士試験合格までの勉強時間は?何年かかる?」
公認会計士の資格については、「公認会計士試験の難易度は?合格率や必要な勉強時間、独学でも合格できるのか解説」からご確認ください。
公認会計士になるための方法
公認会計士になるには、公認会計士試験に合格するだけでなく、2年間の実務経験が必要です。さらに、会計・監査・経営に関する理論が理解できているかどうかを確認するため、最終関門として修了考査があり、合格する必要があります。
どんなステップを踏めばよいのか、公認会計士になるための方法を解説します。
STEP1.公認会計士試験に合格する
公認会計士になるにはまず、公認会計士試験に合格しなければなりません。公認会計士試験は、短答式試験と論文式試験の2つに分かれており、それぞれの試験に受かる必要があります。
短答式試験は年に2回開催。合格者はその後2年間、短答式試験が免除されます。一方、論文試験は年に1回開催。科目ごとに合格を得られ、該当する科目はその後2年間試験が免除されます。多少の猶予が設けられている分、1回で両方に合格しなければならないというプレッシャーを感じにくいのがポイントです。
参考:日本公認会計士協会「公認会計士試験について」
参考:公認会計士・監査審査会「公認会計士試験に関するQ&A|試験概要」
STEP2.実務や業務補助を2年間行う
短答式試験と論文式試験に合格した後は、実務試験を受けます。試験といっても、必要単位数を取得するための実務補修です。常勤・非常勤と雇用形態を問わず、また実務経験の時期は試験の前後どちらも問題ないとされています。
参考:金融庁「公認会計士の資格取得に関するQ&A|実務経験の概要について教えてください。」
STEP3.実務補習の後、修了考査に合格する
2年の実務を積んだ後は、修了考査が行われます。この試験に合格し、公認会計士として登録されることで、初めて公認会計士の資格を得ることができます。
修了考査で見られるのは、会計・監査・経営に関する理論を理解しているかどうかです。合格率は50〜60%台と、公認会計士試験と比較すれば高いデータが出ています。とはいえ、公認会計士試験合格に気を緩めず、最後までしっかりと試験対策を行うことは重要です。
参考:日本公認会計士協会「令和3年度修了考査の出題趣旨について」
参考:令和3年度(2021年度)修了考査の合格発表について