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ケンメリGT-Rの生産はわずか197台!幻のGT-R
ケンメリGT-Rの中古車市場は?レストアは?

ケンメリGT-Rの生産はわずか197台!幻のGT-R

わずか生産197台!幻の2代目スカイラインGT-R「ケンメリ」とは?
(画像=『CarMe』より引用)

幻のGT-Rと呼ばれるケンメリGT-R。このクルマが”幻”と言われる理由はその希少性の高さです。1972年に発表されたケンメリGT-Rはわずか4ヶ月で生産が中止、累計生産台数はわずか197台。発売当初、期待されていたレーシングバージョンも登場することはありませんでした。

理由は排ガス規制強化の煽りです。結果ケンメリGT-Rは生産中止に追い込まれてしまいました。名車が規制の強化によって生産できなくなる…排ガス規制の強化が行われるたびに起こる現象です。ケンメリが産まれたのは、不運にも規制強化の波が日本モータースポーツ界を飲み込んでいった時代だったわけです。

ケンメリGT-Rの中古車市場は?レストアは?

現在ケンメリの中古車は某大手中古車サイトで14台が確認でき、そのうち1台がGT-Rという検索結果になりました。
※ 2020.5.23現在

相場としては10年程前から考えると上がっており、特段状態が悪いなどを除いた一般的な中古車の状態で見ると、安くとも350万位からとなっています。GT-Rの値段はその希少性も相まって1000万~となっており、以前オークションサイトでは4000万を超えた極上車もありました。

レストアはオリジナルを維持するものであれば、かなりの時間と金額はかかると思われます。なので、最近はレストアメニューの一つにボディはオリジナルを使用し、エンジンスワップでRBエンジンを載せ、足回りやブレーキはシルビアS13やスカイライン系を流用し、パワーステアリングやエアコン付きというのもあります。

しかし、それでも加工の大変さやボディの錆・ヨレとの戦いがあり決して安価なものではないのが現状です。そんな中、ロッキーオートという旧車専門店はR32スカイラインをベースとしたケンメリGT-Rを作製しました。

この車はR32スカイラインがベースなのでRBエンジンはもちろんのことマルチリンクサスペンションやパワーウィンドウも使用可能となり、さらにはナビやR32に使用できる社外部品が外装を除いてほぼ使用できるのが大きなメリットとなっています。

RB25ノンターボ・AT・ナビ付きの快適仕様から、RB26ツインターボ・ブレンボブレーキ・車高調・ロールバーなんていうサーキット使用なんかも作成可能だそうです。ただ旧車特有の”五感で乗る”という感覚は薄れてしまうのは仕方ないのかもしれません。