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実は身近にあるピクトグラム
ピクトグラムはオリンピックでも使用されている

実は身近にあるピクトグラム

ピクトグラムという言葉に、馴染みがないという人もいるでしょう。しかし、ピクトグラムは我々の生活において、実は身近にあるものです。先述したとおり、非常口のピクトグラムが代表例として挙げられます。他にも、下記のようなピクトグラムは、我々が日常生活でよく目にしています。

・ トイレのマーク(男女が隣り合わせになっているマーク)
・ はてなマーク(案内所を表している)
・ タバコのマーク(喫煙所を表している)
・ 人がゴミを捨てているマーク(くず入れを表している)
・ Pのマーク(駐車場を表している)

また、エレベーターや病院のピクトグラムを目にする機会も多いです。ピクトグラムは、公共施設や交通機関、ショッピングモールや宿泊施設などにおいて採用されています。

ピクトグラムとは?その意味や歴史、作り方を解説します
(画像=『MarkeTRUNK』より引用)

ピクトグラムはオリンピックでも使用されている

先ほど、ピクトグラムは身近に使用されている機会が多いことを解説しました。加えて、ピクトグラムは、オリンピックでも使用されているということをご存知でしょうか。というのも、上述した美術評論家である勝見勝と日本のデザイナーは、オリンピックのピクトグラムを作成したことで知られています。

彼らは、1964年の東京オリンピックでそれぞれの競技ごとのピクトグラムを作成し、合計39種類を公開しました。それらの著作権は放棄され、次に行われたメキシコシティ大会でも同様のピクトグラムを採用しています。

2020年(2021年)に開催された東京オリンピックでも、それぞれの競技や施設を表したピクトグラムが用いられました。

参考:東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会 スポーツピクトグラム デザイン発表!

1964年に東京オリンピックが開催されると決まった際、日本の施設の大半は日本語にしか対応していませんでした。しかし、それでは外国人観光客に施設の場所を的確に伝えられず、コミュニケーションにおける齟齬が生まれる可能性があることを懸念して、最初のピクトグラムが完成しました。

つまり、世界中で使用されている現代のピクトグラムの原型は、日本発祥だということです。