IT化が進む昨今、ほとんどの情報はデジタル上で管理されています。そのような社会で仕事をするうえで「ファイル転送サービス」の利用は欠かせませんよね。

この記事では、おすすめのファイル転送サービスを用途別に徹底比較しました。

ファイル転送サービスの選び方や、無料と有料の違いについても解説しています。

目次
ファイル転送サービスとは?
ファイル転送サービスを選ぶポイント

ファイル転送サービスとは?

ファイル転送サービスとは、一般的なメールではやり取りできない大容量のデータ(ファイル)を、比較的簡単かつ安全に送受信できるサービスです。

おおむね以下のような仕組みで成り立っています。

  1. ファイル転送サービス上に送りたいファイルをアップロードする
  2. ダウンロード用のURLが発行される
  3. ファイルを送りたい相手に、メールなどでURLを伝える
  4. URLをクリックしてダウンロード

(※2〜3がサービス内で完結するものもあります)

ファイル転送サービスを利用することにより、これまでUSBやDVDなどで管理し送付していたデータファイルを、Web上で送受信できるようになります。

なおファイル転送サービスには、無料と有料のものがあります。有料のファイル転送サービスは、無料のものと比較して強固なセキュリティ対策がされていたり、運用サポートが丁寧だったり、万一のときのトラブル対応や補償があったりと、サービス面で違いが見られます。

ファイル転送サービスを選ぶポイント

ここでは、ファイル転送サービスを選ぶポイントについて詳しく解説します。

自社でどのようなファイル転送サービスを選択するかは、以下の4つのポイントを基準に判断すると良いでしょう。

ポイント1. 利用料

ファイル転送サービスには無料と有料がありますが、先述のとおりセキュリティ体制や内部不正対策、運用サポート、トラブル時の補償などは有料のサービスのほうが充実しています。

個人間のちょっとしたファイル転送であれば無料のサービスでも問題ありませんが、仕事で使うファイルや機密情報が含まれるファイルを転送する場合は、サポートの整ったセキュリティのしっかりした有料のサービスのほうが安心できます。

なお有料のファイル転送サービスは、利用する人数や容量ごとに初期費用と毎月の定額料金が設定されているケースが多いです。都度払いの従量課金制も一部のツールで採用されています。

ポイント2. 転送できる容量

ファイル転送サービスでは、転送できる容量によって料金が決められているケースが多いです。

基本的には容量が大きくなるごとに割安となるプランが多いため、仕事で必要な転送容量に沿って選択すると良いでしょう。

1回に転送できる容量も500MB(メガバイト)から300GB(ギガバイト)までさまざま。自社に合ったツールやプランをお選びください。

ポイント3. セキュリティ・ウイルス対策

ファイル転送サービスを利用する上で、最も気になるのがセキュリティ対策ではないでしょうか。

無料のファイル転送サービスでも、ある程度セキュリティ対策のされたものはあります。ただし、無料サービスの場合は損失や損害補償がないため、万一のトラブルには対応できません。

仕事で使うファイルを転送する際は、セキュリティ対策の万全なサービスの使用をおすすめします。

なお、経済産業省近畿経済産業局が調査した「関西におけるサイバーセキュリティ対策の実態把握(アンケート調査結果)※1」からも見て分かるように、日本の8割以上の企業がサイバーセキュリティに注意しています。

【徹底比較】おすすめのファイル転送サービス11選|選び方と注意点
(画像=▲出典:経済産業省近畿経済産業局、『Workship MAGAZINE』より引用)

データファイルの転送や管理に十分なセキュリティ対策を行うことは、取引先との信頼関係を構築する上でも重要です。

ポイント4. ブランディング機能

有料のファイル転送サービスの中には「ブランディング機能」が装備されているものもあります。

ブランディング機能とは、ダウンロードURLに自社ビジネス名を使用できる機能や、ダウンロードページデザインを自社のビジネス向けにカスタマイズできる機能です。

ファイル送信時に第三者や見知らぬ会社のリンクを使用するよりも、自社ブランドのURLやページを使用することで、取引先に安心してもらえます。