老化の始まったバイデンとメルケルがいないEU
プーチン氏にとって彼が考えているウクライナはロシアの一部を形成すべき国だと見ている。ところが次第にEUとNATOへ加盟する方向に向かっている。それはロシアにとって脅威であると受け止めたプーチン大統領はウクライナへの侵攻を考えるようになっていた。彼はサイコパスであり、彼を囲む側近はYes マンばかりで侵攻に断固反対する者はいない。
しかも、米国で老化が始まっているバイデン氏が大統領として登場し、サイコパスのプーチン氏は優越感を覚えるようになっていた。米国の前大統領だったトランプ氏は常識に囚われない政治を平気でやる破壊者でしかも短絡家ということで、それがサイコパスのプーチン氏への抑制力となっていた。
そしてヨーロッパはプーチン氏が敬意を払っていたEUのリーダーメルケル氏も政界から去った。
ひ弱に映ったバイデン大統領とメルケルのいないEUはロシアが具体的に侵攻を開始するGood Timingだとプーチン氏は考えたようだ。
そして今、ウクライナ紛争は膠着状態にある。ウクライナ軍も弱体化しているロシア軍を国外に追放させるだけの勢力はない。
唯一警戒を要するのは、プーチン氏を崖っぷちに追い込むと、サイコパスの彼は核兵器の使用ボタンを押すことに躊躇しない人物であるということだ。
文・白石 和幸/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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