目次
キャンプでスキレットを使いこなす方法
味の素の餃子をキャンプで上手に焼く方法
キャンプでスキレットを使いこなす方法
スキレットは鋳物製のフライパンのことを指しますが、簡単にいうと昔ながらの鉄製のフライパンです。今はテフロン加工のフライパンが一般的ですが、フライパンなどの鋳物製の調理道具があるご家庭も多いのではないでしょうか。
キャンプでも人気なのは、100円ショップの13~15㎝の丸型スキレットです(200円~300円)。12個入りの味の素の冷凍餃子を2回に分けて焼けます。キャンプ場で活躍してくれることでしょう。
おすすめスキレットのサイズ
スキレットのサイズは、ミニから通常のフライパンサイズの26.0cmほどまでさまざまです。100円ショップは特にダイソーのスキレットが人気なため、売り切れのお店もあります。もし見かけたらキャンプ用に即買いするとよいでしょう。
ダイソーのスキレットのSサイズは内径1cm×深さ22cmの手のひらサイズの丸型タイプです。Mサイズは内径151cm×深さ30cmとなり、あとのスキレットは楕円形や角形もあります。
スキレットの重さ
スキレットは鉄製のため、それなりの重量があります。ダイソーのMサイズの重量は784グラムとなり、そこそこ重いといえますが片手でも持てるので問題ありません。
キャンプの荷物が多少重くなりますが、おいしいキャンプ飯を食べたい人には必須の道具といえます。
スキレットのシーズニング
買ってきたばかりのスキレットには、さび止め防止ワックスやさび止め油などのコーティングがされてあり、初めて使う前にはこれらのコーティングを取る「シーズニング」という作業が必要です。
少し面倒に感じますが、キャンプで美味しい味の素餃子を食べるために頑張ってみましょう。しかしシーズニングはキャンプ場で行うのではなく、必ず自宅で行ってからキャンプに出かけてください。
①しっかり洗う
スキレットはキャンプに持っていく前に、家庭用洗剤とスポンジを使ってしっかり洗います。次に、ガスコンロで弱火から中火で加熱して水分を飛ばしてください。
スキレットのハンドル部分も含めてオリーブオイルなど無添加のサラダオイルを、もれなく隅々まで薄く塗ってから再び過熱します。スキレットを完全に冷まし、再び2~3回同じ作業を繰り返してください。
②ガスコンロでしっかり加熱する
スキレットを洗った後は、ガスコンロで弱火から中火で加熱し、水分を完全に飛ばしてください。煙と特有の臭気が出ますが、コーティングが気化しているだけで心配はありません。
煙が出なくなるまで10分から20分ほどかかりますが、充分に加熱します。
③鍋が冷えたら再び洗う
鍋が冷えたら、タワシやスポンジの固い部分を使ってスキレットの内面を洗い流します。コーティングが取り切れていないか心配な場合は、タワシなどでこすったり、野菜の皮や芯などの野菜くずを使って炒め物などをしたりしてください。
④水気をよく拭きとる
鍋をきれいに洗った後は、スキレットの水気をしっかり拭き取ってください。鍋に引いた油をキッチンペーパーなどで内面に塗って再び過熱します。それから油を引いて鍋に馴染ませましょう。
鉄はさびやすい材質なため、さびや焦げ付きが発生した場合は、焦げやさびを落として④の作業を繰り返します。こうすることで安心してキャンプでもスキレットを使えるはずです。
スキレットの手入れ方法
スキレットは鉄製のため、使用後は手入れが必要です。鉄はさび付きやすいため使い終わった後は、しっかり洗ってしっかり水分をふき取ってください。こうすることで鉄製のスキレットもさび付かせずに長く使えます。
キャンプの後始末は面倒になりがちですが、新聞紙もキャンプ場に持参してしっかりスキレットの水分を取り、自宅でもう一度洗ってしっかり拭くとよいでしょう。そうすると次回もキャンプでスキレットを使えます。
味の素の餃子をキャンプで上手に焼く方法
POINT
- 予熱をしっかりする
- 油をしっかり引く
- 丸く並べる
- フタをして蒸し焼きにする
- 水分を飛ばす
味の素の冷凍餃子をスキレットで美味しく、そして見映えするように美しく焼くコツは5つです。「予熱」「油」「蒸し焼き」「円形に並べる」「蒸気飛ばし」を実行することで、必ず満足のいく味の素の冷凍餃子が作れることでしょう。特に予熱をしっかりすることで、餃子の皮が溶けるのを防げます。
5つのコツが重要な点について、細かくご紹介するのでぜひご確認ください。
1.スキレットの予熱をする
キャンプ場での調理も、味の素の冷凍餃子が焦げつかないように、スキレットを空焚きによる予熱が必要です。強火にするとスキレットが焦げるため、中火程度にしてください。
火器は、焚き火よりも一定の温度を保てるガス火のほうがよく、キャンプ用のガス缶で問題ありません。火に掛けてしばらく経つと白い煙が出てきます。スキレットの温度を見るために軽く水を落とし、水がコロコロ転がると油を引くタイミングです。
2.スキレットに油を馴染ませる
スキレットの温度が高くなったことを確認した次は、油回しといいますが、油をスキレットに回すことでスキレットに馴染ませます。こうすることで一度高くなったスキレットの温度が低くなり、焼き加減が美しい餃子を作れるのです。
油回しは、キャンプでもご自宅でも、また味の素の冷凍餃子にかかわらず食材をスキレットで美味しく作るときに大切な作業です。鉄製の調理道具は油回しが必要と覚えておいてください。
油が馴染んだ目安
油がスキレット全体に馴染んだことの目安は、油が水のようにサーッとスキレットの中を流れているかどうかです。油が馴染んだら一旦火を止めて、酸化したスキレットの油をキッチンペーパーで軽く拭きとってください。
キャンプでは少し面倒かもしれませんが、美味しい餃子を食べるために頑張りましょう。
3.味の素の冷凍餃子をきれいに並べる
スキレットの油をキッチンペーパーでふき取ったあとはキャンプ用のガス缶に火をつけ、再びスキレットに大さじ1杯ほどの油を入れてください。火力は弱火から中火程度にします。
袋から取り出した味の素の冷凍餃子をきれいに並べますが、インスタ映えさせるためにはできるだけ丸く並べるのがおすすめです。そうすることでひっくり返したときに味の素の冷凍餃子に羽根ができ、薄焼きせんべいのように美しく仕上げられます。
4.フタをして5分蒸し焼きにする
蒸し焼きの方法は、スキレットの別売りのフタを使ってください。フタをして中火で5分蒸し焼きにします。グツグツという音がジューという音に変わったらフタを取って味の素餃子の焼け具合を見てください。水分が完全に無くなるまで中火で熱してください。
味の素の冷凍餃子は蒸し焼きにすることで、中身にしっかり火が通り、全体はふっくらで、表面はなめらかもちもちになるのです。キャンプ場に味の素餃子のよい香りが漂います。
フタがないときはアルミホイルで代用しましょう。
スキレットのフタがないときはアルミホイルで代用できます。アルミホイルをスキレットのサイズに合わせてカットしてください。あとはスキレットに密着するようにかぶせるだけです。
アルミホイルはスキレットのフタだけではなく、キャンプで人気のトウキビやジャガイモのホイル焼きなども作れるので、キャンプでは何かと重宝します。
味の素の冷凍餃子は水は不要
通常の餃子は水を入れて蒸し焼きにしますが、味の素の冷凍餃子のすごいところは、水がなくても蒸し焼きできることなのです。キャンプではなるべく持ち物を少なくしたいのでありがたいですね。
味の素の餃子は冷凍なので蒸し焼きする水分が含まれており、調理のときに加水しなくても美味しく作れるといわれています。そのため、味の素冷凍の餃子は手間をあまりかけたくないキャンプで活躍してくれるのです。
5.焼き加減を確認する
蒸し焼きの味の素の餃子が5分経ったら、スキレットのフタを取って焼き加減を確認してください。満遍なく餃子の羽根が濃い焦げ茶色になっていれば完璧ですが、そうでなければスキレットの向きを変えて焼き加減を調整します。
焦げ茶色になっていない部分を火力の強いほうにスキレットの向きを変えてください。再びスキレットのフタをして1分ほど蒸し焼きにします。キャンプ場でゆったり流れる時間も楽しみながら焼きましょう。
6.フタを外して水分を飛ばす
餃子の羽根が全体的にきれいな焦げ茶色になれば、蒸し焼き作業は終了です。次にフタを外して2分間ほど水分を飛ばします。こうすることで餃子がペチャっとならず、皮も溶けることなく、なめらかもちもち&パリパリの餃子ができあがるのです。
「冷めるから……」といってフタをしたままにしないようにご注意ください。そのためキャンプでも、食べるタイミングと焼き上がるタイミングが同じになるように焼くのがおすすめです。
6.焼き目を確認したらひっくり返す
焼き具合を確認して水分を飛ばす作業も完了したら、お皿にひっくり返して盛り付けてください。味の素の餃子を上手にひっくり返すコツは、フライ返しの使い方にあります。
フライ返しで餃子の羽根の部分を軽く突いてすき間をつくります。そこにフライ返しを挿しこみ、ぐるりとスキレットから剥がしてください。お皿をスキレットの上に持ってきてスキレットを一気に、かつ丁寧にひっくり返しましょう。
焼く前に冷凍が溶けた場合
味の素の冷凍餃子をキャンプ場に持っていくときは保冷バッグなどを活用しましょう。しかしいざ焼こうと思ってキャンプ場で袋を開くと、冷凍が溶けてびちゃびちゃになっていることもあります。焼くときに水分が多いと溶けることもあるので、ご注意ください。
餃子の皮が溶けそうなときは、キッチンペーパーで味の素の餃子に付いた余分な水分を軽く取ってください。蒸し焼きするときに水分が足りない場合はスキレットに加水します。