Q3. 今の年金に比べて何がよくなるんですか?

最低保障年金(1階部分)はすべて税金ですから、保険料をはらった人もはらわない人も同じ額を受け取れます。たとえば今の国民年金と同じ月額6万5000円を保障すれば、だれも損しないで、生活保護などの非効率な制度をへらすことができます。

この財源は消費税ですから、お年寄りも負担します。高齢化が進んでも負担と受給の関係は同じなので、現役世代の負担は増えず、同じ支給額をずっと保障できます。

Q4. 今までと同じ支給額を消費税だけで保障するには、どれぐらいの税率が必要ですか?

今の年金受給者は約4000万人ですから、その全員に今と同じ毎年75万円を保障するには、30兆円の財源が必要です。これをすべて消費税でまかなうと税率は15%に上げる必要があります。

Q5. 消費税を5%上げるということですか?

はい。でもその代わり国民年金保険料はなくなります。月収30万円以下の人は、消費税が5%(毎月1万5000円)増える代わりに保険料(月額1万6000円)がなくなるので得になります。消費税が10兆円増える代わりに、基礎年金の保険料24兆円の半分(消費税6%分)がなくなるので、これは減税なのです。