モロヘイヤの雑学
モロヘイヤとは?
モロヘイヤとはアオイ科に分類される一年生の草本です。モロヘイヤ以外にもジュートやナガミツナソ・タイワンツナソの別名でも流通しています。健康食品以外にも繊維を取るための植物としても利用されています。繊維用に栽培するときは種まきしてから2・3メートルの大きさになるまで大きく育ててから刈り取り、発酵させてから繊維を抽出します。
ジュート
モロヘイヤから作られる繊維で作られた生地はジュート(インド麻)と呼ばれています。日本ではバックやカーペットに使われています。伸び縮みが少なく、経年による寸法変化が少ない生地として知られています。洗濯すると毛羽立ちやシワができてしまいますので自分で洗濯するのは避けましょう。
モロヘイヤの原産地
モロヘイヤはアフリカ北部からインドに掛けてが原産地と言われています。栄養価が非常に高く、大昔から王が食べる特別な野菜として扱われてきました。美の象徴と言われるクレオパトラも食していたと伝えられており、原産地ではスープとして食べられていたようです。日本には1960年代に持ち込まれ、健康食ブームが起こった1980年代には国内産のモロヘイヤも多数流通するようになりました。
モロヘイヤには毒がある?
モロヘイヤの種や茎には毒が含まれています。ストロファンジンと言われる毒物で種を食べた家畜類の死亡例が国内外で起こりました。通常の流通では毒が含まれているということはありません。市販されているモロヘイヤを食べる分には問題ないということが確認されています。注意点としては家庭菜園など自家栽培したものは安全性を担保できないため、茎を食用にするのは避けましょう。
モロヘイヤの栄養
モロヘイヤの栄養1:ビタミンA
ビタミンAには目や皮膚を健康に保ち、体の抵抗力を強化する働きがあります。ビタミンAが足りなくなると薄暗いところで目が見えにくくなったり肌が乾燥したりと言ったことが起こります。他にも花粉症予防や貧血の改善に効果があると言われています。
モロヘイヤの栄養2:ビタミンC
ビタミンCは水溶性のビタミンで主な働きとしては体内の活性酸素を除去し、アンチエイジング効果や肌を作る元となるコラーゲンの生成にも必要です。ビタミンCが不足すると風邪をひきやすくなったりストレスに弱くなったりと体の免疫を引き下げてしまいます。
モロヘイヤの栄養3:カルシウム
カルシウムは歯や骨の元になるだけではありません。カルシウムは血中の中にも含まれており、不足すると情緒が不安定になりやすいと言われています。イライラしてしまうとストレス解消にどか食いに走ってしまいがちです。モロヘイヤに含まれるカルシウムを上手に摂取して衝動食いを抑えましょう。