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映画のロケ地にもなった聖地 中野(日野)城跡
渡来人の遺跡 鬼室神社

映画のロケ地にもなった聖地 中野(日野)城跡

渡来人から戦国武将まで 歴史ロマンあふれる近江国日野を巡る
(画像=『たびこふれ』より引用)

人気映画『るろうに剣心 伝説の最期編』の、緋村剣心(佐藤健)と四乃森蒼紫(伊勢谷友介)の対決場面として使われたこの場所は、「日野城」または「中野城」と呼ばれていた城の城跡です。鎌倉時代の初期から約400年間における蒲生家6万石の最後の本城でした。本能寺の変で織田信長が討たれたとき、安土城にいた信長の妻妾一族をこの城へ迎え入れて保護したとも言われています。

渡来人から戦国武将まで 歴史ロマンあふれる近江国日野を巡る
(画像=『たびこふれ』より引用)

立派な石垣と、神社が残っており、京へ向かう交通の要衝として実際に戦いが行われていたのではないか、と思われるものです。

渡来人から戦国武将まで 歴史ロマンあふれる近江国日野を巡る
(画像=『たびこふれ』より引用)

日野城跡の隣には日野川ダムがあります。土塁などは壊されてしまったそうですが、本丸と堀の一部が残され、そこには釣りを楽しむ人たちがいらっしゃいました。『るろうに剣心 伝説の最期編』では、決闘を制した剣心が歩き去るのがこのダム方向でした。

蒲生氏の名前が有名な割に、中野城(日野城)は、知る人が知る場所のようなところですが、実際に映画を見てから訪問すると、感動ひとしおです♪

撮影時を知る人が、「あんなに多くの人が一つの映画を作るのにここへ来るとは思わなかった!ほんまに多くの人と機材が静かな町に一気に運び込まれてびっくりしたわ」と言っていたのを思い出します。

渡来人の遺跡 鬼室神社

渡来人から戦国武将まで 歴史ロマンあふれる近江国日野を巡る
(画像=『たびこふれ』より引用)

鬼室神社は、鬼室集斯(きしつしゅうし)という渡来人の墓碑とされる石碑があることから名付けられました。

渡来人から戦国武将まで 歴史ロマンあふれる近江国日野を巡る
(画像=『たびこふれ』より引用)

墓石は、高さ1mの石造の祠の中に、高さ48cmの八角形の墓石があり、一面に「鬼室集斯之墓」と彫られています。鬼室集斯は、奈良時代の白村江(はくすきのえ)の敗戦後に渡来してきた百済人といわれています。大和朝廷に仕え、天智天皇の信任を得て、学識頭(ふみのつかさのかみ)として日本の官史養成に務めたそうです。

キリシタン大名となった蒲生氏郷とのつながりは分かりませんが、この周辺をドライブするだけで渡来人の空気を感じることができます。今日では、​​日野町は、百済の都があった韓国の恩山面と姉妹都市協定を結び、交流活動が行われているそうですよ。

映画やドラマのロケ地として日野町を知ったという人もいらっしゃるかもしれませんが、奥深い歴史を感じながら聖地巡礼してみることをおすすめします。

文、写真・RICA NAKAJIMA/提供元・たびこふれ

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