目次
3.子どもを産む真っ最中の化石
4.双頭の爬虫類の化石
3.子どもを産む真っ最中の化石
出産には常に危険がつきものですが、2011年に中国で見つかった化石はまさにその瞬間を捉えたものでした。
これは「チャオフサウルス(Chaohusaurus)」という絶滅した魚竜の一種で、約2億4800万年前のものです。
なんとチャオフサウルスの母親が出産の真っ只中に命を落とし、化石化してしまっています。
化石から3体の子どもを身ごもっていたことがわかり、1体は出産したものの母親の体の下にあり(赤)、2体目は体外に出ようとする最中で(黄)、3体目はまだお腹の中にいました。
こんな奇跡の瞬間を捉えた化石はめったに見つかりません。
4.双頭の爬虫類の化石
奇形症はそれ自体めずらしい現象ですが、奇形の生き物が化石化して発見されるとなると、確率はほぼゼロです。
しかし、過去に中国北東部・遼寧省(りょうねいしょう)で奇跡的に発見された例があります。
これは白亜紀(1億4500万〜6500万年前)に生息した小型爬虫類の化石で、1つの胴体に2つの頭がくっついています。
全長7センチほどで、他に見つかっている同種の化石はすべて頭が一つです。
まさに奇跡の化石と言えるでしょう。