恐竜の姿をこの目に見ることは叶いませんが、化石のおかげで多くのことがわかっています。
化石は恐竜たちの生態や当時の環境を教えてくれますが、中には驚きの瞬間をとらえた化石もあります。
ここでは、今までに見つかったトンデモ化石5選を見ていきましょう。
目次
1.陸上最大の生物「アルゼンチノサウルス」の化石
2.原始クジラの化石が大量出土した「クジラ渓谷」
1.陸上最大の生物「アルゼンチノサウルス」の化石
こちらは、見つかった骨の一部から復元された「アルゼンチノサウルス」の骨格です。
アルゼンチノサウルスは、白亜紀後期(約1億〜6600万年前)に現在のアルゼンチンに生息した草食恐竜で、1993年に初めて記録されました。
地球上に存在した史上最大の陸棲生物であり、後ろ足の高さは4.5メートル、胴体の長さは7メートル、最大全長は30〜45メートルに達します。
総重量は60〜100トンと推定され、ゾウの平均体重の10〜16倍です。
本当に怪獣のような生物が存在していたんですね。
2.原始クジラの化石が大量出土した「クジラ渓谷」
学者にとっては、1つでも化石が見つかればラッキーなことですが、ごく稀に1ヶ所から化石が大量出土する山場に当たります。
エジプトにある「ワディ・アル・ヒタン」はその代表的なスポットです。
この場所では1902〜3年にかけて、「バシロサウルス」という巨大な原始クジラの骨格が複数発見されました。
その後も同様の化石がよく見つかることから、別名「クジラ渓谷(Whales Valley)」と呼ばれています。
化石は約4000万年前のものであり、クジラがどのように進化したかを理解するための貴重なサンプルです。
2005年には、ユネスコ世界遺産として登録されています。