Q7. 異常気象が増えると災害の被害は増えるんでしょうか?

オクスフォード大学のデータでは、図5のように自然災害の死者は、この100年間に54万人から5万人に減りました。洪水の死者は40万人から1万人以下に、台風やハリケーンなど「嵐」の死者は5万人から1万人に減りました。災害が増えても、災害対策が向上したからです。

なぜ2050年カーボンニュートラルなの?
(画像=図5 世界の自然災害の死者(Our World in Data)、『アゴラ 言論プラットフォーム』より引用)

Q8. 干ばつ(日照り)は増えるんでしょうか?

IPCCは「干ばつの影響を受ける世界全体の都市人口が約3億5000万人になる」と予想しています。これも「影響を受ける」というあいまいな表現ですが、図5のように100年間で干ばつの死者は47万人から1万人以下に減りました。これも温暖化とは関係なく、途上国の農業改良や食糧援助などによるものです。