Q5. 海面が上がると洪水が増えるのではありませんか?
IPCCは、1.5℃上昇で「1976~2005年を基準として、洪水による影響を受ける人口が100%増加する」と書いています。つまり2倍になるということですが、この「影響を受ける人口」というのは微妙な表現です。

(画像=図3 オランダの海抜以下の地域、『アゴラ 言論プラットフォーム』より引用)
図3のようにShellenbergerのデータによれば、オランダの国土面積の1/3は海抜以下ですから、今でもオランダ国民の多くは海面上昇の影響を受けていますが、堤防があるので洪水の被害はほとんどありません。
日本でも東京湾の沿岸で海抜以下に住んでいる人は150万人いますが、堤防があるので、洪水の被害はほとんどありません。熱帯の途上国でも、堤防をつくれば洪水は防げます。
Q6. 異常気象は増えるんですか?
IPCCは「世界全体の陸域で、強い降水現象の頻度または量が増加する」と書いています。日本の「短期間強雨」は図4のように、この50年で5%増えましたが、それが温暖化によるものかどうかの因果関係ははっきりしません。
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(画像=図4 IPCC第5次評価報告書の環境省資料、『アゴラ 言論プラットフォーム』より引用)