上腕二頭筋を収縮させるもうひとつの動作
先に解説したカールの動作は上腕二頭筋を収縮・伸展させるものだが、もうひとつ、上腕二頭筋を収縮させる動きがある。それは手首を外旋させることだ。例えば次のような動作を行ってみるとわかりやすいはずだ。
①両腕を体の横にまっすぐ伸ばし、腕と床が水平になるようにする。このとき、手のひらは下に向けておく。
②腕を真横にまっすぐ伸ばしたまま、手首をひねって手のひらを上に向ける。これが手首の外旋である。
③手首を外旋させることで上腕二頭筋は収縮する。つまり、肘を伸ばしたままでも手首の外旋動作によって上腕二頭筋を収縮させることができるのだ。
カールで比較するストレートバーとEZバーの違い
EZバーでカールを行うと、手首はわずかに回内するので、手のひらがやや内側に向いた状態での動作になる。その理由は、EZバーの形状がW字になっているからだ。一方、ストレートバーでカールを行うと、フィニッシュでは手のひらは完全に上(手前)を向く。ストレートバーとEZバーとでは、バーを握ったときの状態が異なることをまずは確認しておこう。