3. 具体的な数値で比較!
特徴的な年における具体的な数値で比較してみましょう。
図3は日本経済の絶頂期だった1997年のグラフです。
日本は7,606$で26か国中15位です。平均値を下回る水準ですね。バブルが崩壊し、株価が一気に下がった時期でもあります。
家計 金融資産 株式等 1人あたり
1997年 単位:$ 26か国中
1位 45,285 アメリカ
6位 14,562 カナダ
8位 13,834 フランス
9位 13,783 イタリア
10位 13,420 イギリス
13位 8,875 ドイツ
15位 7,606 日本
OECD平均 10,178
図4が2019年のグラフです。
日本は16,179$で、36か国中21位です。1997年の段階よりも2倍近くに増えてはいますが、他国の成長の方が大きく他国に引き離されていますね。
家計 金融資産 株式等 1人あたり
2019年 単位:$ 36か国中
1位 137,390 アメリカ
6位 68,097 カナダ
12位 31,183 イタリア
13位 27,325 フランス
17位 20,855 イギリス
18位 20,170 ドイツ
21位 16,179 日本
25位 12,063 韓国
OECD平均 31,200
4. 成長率でも比較してみよう!
次に、自国通貨ベースでの成長率でも比較してみましょう。
図5が1995年を基準(1.0)とした場合の成長率を表すグラフです。
日本は2011年ころまでほぼ横ばいでしたが、それ以降はやや増加傾向となり、直近で1.8倍程度です。
低成長のドイツや、イギリス、フランスでは2.5~3.5倍程度ですね。
アメリカはリーマンショック以降極端に成長率が高くなり5.5倍もの水準です。カナダはそれ以上に高い成長率で、10倍近くですね。イタリアは大きく変調しています。