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脳インプラントの人体実験が成功!コンピュータ・インタフェースとして利用可能!

脳インプラントの人体実験が成功!コンピュータ・インタフェースとして利用可能!

さて、この研究は着実に前進しており、2019年8月に初めて人間の患者への移植が成功しました。そして2020年の4月には2人目の患者にも移植成功。

この2人の被験者はどちらも運動ニューロン病(英: motor neuron disease、略称: MND)の患者です。

これは運動に関与する脳内の神経細胞が変性を起こす病気であり、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、脊髄性筋萎縮症(SMA)などが代表的な症例と言えます。

“思考でパソコンを操作可能”にする脳インプラントが登場!
(画像=脳インプラントは胸の受信機に情報を送信する / Credit:The University of Melbourne,『ナゾロジー』より 引用)

特に2番目の患者であるフィリップ・オキーフ氏は、MNDにより過去6か月で腕の力と柔軟性が失われています。そのため、両手でパソコンのキーボードを打つことができなくなりました。

しかし、このStentrodeによる実験のおかげで、別の方法でパソコン操作できるようになっています。

Stentrodeの技術はまだロボットの腕を動かすには至りませんが、コンピュータ・インタフェースとして利用できるのです。