不満点があるとすれば…

唯一不満をあげるとすれば、ヒール&トゥが出来ないことでしょうか。クラッチペダルが無いので、できないのは当たり前ですが、ブレーキを踏みつつ、アクセルを煽って回転を合わせて低いギアに落とす、これはスポーツカー乗りにはマイナスかもしれません。とはいえ、それもPDKが上手にやってしまいます。

あるいは、ひと昔前のフェラーリオーナーならば誰しも出来るダブルクラッチ。自分で操っている実感が乏しいといえば乏しく感じられる場面も無きにしもあらずです。

それでも気分はレーシングドライバー

楽チン?スポーティ?ポルシェのセミAT、PDKの魅力とは?
(画像=『CarMe』より 引用)

しかし、ル マンのマシンを母に持つミッション。PDKを操れば、気分は962Cに乗ったレーシングドライバー、ハンス・スタック選手になりきれるような気もします。

スポーツクロノパッケージ(ダッシュボード上のストップウォッチが有名)をオプションで装着すれば、6,500rpmをキープしてスタートダッシュを決められるローンチコントロールもボタンひとつという安楽さ。普段使いからサーキットまで、まさに万能選手です。

ポルシェの素晴らしいところのひとつが抜群の商品力にあります。日常域でも使え、サーキットユース、そして油脂類の管理さえしていれば壊れないマシン、それがポルシェでもあります。930の頃のワイルドさからより洗練され、テクノロジーを味方につけた現在のポルシェ。最新のポルシェは最良のポルシェたる由縁かも知れません。

ポルシェ PDK vs マニュアル【動画】

提供元・CarMe

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