部屋の照明やインテリアとして、私たちの暮らしに欠かせない電球。電球の種類や色や大きさもさまざまで、購入するのが難しいアイテムです。今回は、電球それぞれの種類と電球の選び方のポイントをわかりやすく解説します。また、おしゃれな電球や人感センサー付き、リモコン付きなど、おすすめの電球10種類をご紹介します。ぜひ適切な電球選びの参考にしてください。

目次
電球の種類と特徴
電球の選び方

電球の種類と特徴

電球の3つの種類を徹底解説!選び方やおすすめ商品をご紹介!
(画像=引用:Amazon、『工具男子』より引用)

電球には、「白熱電球」「電球型蛍光灯」「LED電球」の3種類があります。どれも聞いたことがあるかもしれませんが、それぞれどんな特徴があり、どう違うのかご存知でしょうか?

3種類の電球を単純に比較すると、「白熱電球は安価だが寿命が短く電気代が高い」、「電球型蛍光灯は白熱電球よりやや高価だが寿命が長く電気代が控えめ」、「LED電球は他の2つより高価だが寿命が長く電気代が安い」といった違いがあります。

最近はLED電球が主流ですが、それぞれの種類の電球にメリットとデメリットがあります。より自分の環境や使い方に合った電球を選ぶために、まずは押さえておきたいそれぞれの仕組みや特徴について詳しく解説します。

電球の種類と特徴①白熱電球

電球の3つの種類を徹底解説!選び方やおすすめ商品をご紹介!
(画像=引用:Amazon、『工具男子』より引用)

昔からある電球は白熱電球で、最も種類が多く、広く使われている電球です。温かみのある光色と光沢感、立体感の表現ができるのが魅力です。

瞬時に点灯するため、電源のオン・オフが頻繁に行われる場所に適しています。しかし、電力消費率が高く、不経済で環境負荷が高いため、すでに生産が終了し、電球型蛍光灯やLED電球に置き換わっているのが現状です。

ガラスが透明でフィラメントが見えるタイプは「エジソン電球」とも呼ばれ、おしゃれなインテリアアイテムとしても根強い人気があります。

電球の3つの種類を徹底解説!選び方やおすすめ商品をご紹介!
(画像=引用:Amazon、『工具男子』より引用)

逆にシリカ電球は、ガラスを白く塗ったもので、デザイン的にはクリアタイプに劣るが、まぶしさや光のちらつきが少なく、家庭で広く使いやすいタイプです。

現在では、エネルギーがほとんど熱として放出されるため、エネルギー効率が低く、政府の指針により大手メーカーはこの電球の生産を中止しています。

エネルギー効率が低いため、電気代が高くなるというデメリットがあります。また、3種類の中で最も寿命が短く、交換頻度が高くなりがちなので、交換が困難な高所での使用には不向きであるといえます。

電球の種類と特徴②電球型蛍光灯

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電球型蛍光灯は、蛍光管と呼ばれるガラス管の中にガスと水銀を入れ、電流を流すことで反応を起こし、目に見えない紫外線を発生させる仕組みです。管の内側に塗られた蛍光体が、紫外線を可視光に変換して発光します。

フィラメントを高温にするために多くのエネルギーを使う白熱電球と違い、蛍光灯は化学反応で発光するため余分なエネルギーを使わず、同じ明るさでも消費電力が少なく、長寿命であることが特徴です。

また、暖色系の電球色しかない白熱電球に対して、自然光に近い色や集中力を高める青みがかった色など、さまざまな色を選べるのも蛍光灯のメリットです。

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ただし、点灯してから徐々に明るくなっていくため、最大輝度に達するまでの時間が3種類の中で最も長くなっています。また、頻繁にオン・オフを繰り返すと、光の寿命が短くなるというデメリットもあるので注意が必要です。

そのため、オフィスやリビングなど、一度点灯すると長時間点灯するような場所に適しています。逆にトイレやエントランスなど、短時間で素早く明るくする必要がある場所には不向きです。

電球の種類と特徴③LED電球

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(画像=引用:Amazon、『工具男子』より引用)

電気代は白熱電球の約8分の1、電球寿命は白熱電球の20倍と、最も経済的な電球です。電球自体の価格は白熱電球の10~20倍程度ですが、長く使うのであれば間違いなく元が取れます。

蛍光灯と同様、リビングなど長時間明かりをつける場所におすすめです。また、一度取り付ければ当分の間、電球交換の必要がないので、交換が面倒な高所にも向いています。

光色は、自然な白さの「昼光色」と暖色系の「電球色」の2パターンから選択できます。また、LEDは電球が熱くなりにくいという特徴もあります。観葉植物の照明に使う電球は、葉を傷めないLED電球がおすすめです。

電球の選び方

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(画像=『工具男子』より引用)

電球を買いに行くとき、「パッケージにいろいろな数字が書いてあって、どこを見たらいいのかわからない」「買ったはいいけど、サイズが合わない」と売り場で迷った経験はないでしょうか。ここでは、わかりにくい電球の選び方をわかりやすく解説していきます。

電球の選び方①口径サイズ

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電球の大きさは、電球の大きさと取り付ける場所によって決まります。電球のサイズと取り付けたい場所のサイズが合っていないと、取り付けができないので、まずは確認しましょう。

電球のサイズは、パッケージの表面に「E◯」と表示されています。「E」の後の数字は電球の直径を表しているので、買いに出かける前に寸法を測っておきましょう。

E11やE12、海外規格のE14といった小さい電球もありますが、炎の形を模したシャンデリア電球に使われており、あまり使われることはないようです。

電球の選び方②ワット数やボルト数

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(画像=引用:Amazon、『工具男子』より引用)

電球に「60w」「100w」と書かれているのを見たことがある方もいるのではないでしょうか。この「w」は「ワット」と呼ばれ、消費電力を表す単位です。

この単位が大きいほど、電球は明るくなり、消費電力も大きくなります。電球が取り付けられている場所には、規定容量が表示されていますので、この容量を超えないものを選びましょう。

指定容量を超える電球を使用すると、電球が切れたり、火災の原因になったりすることがあり、危険です。指定された容量より小さい容量の電球を使用してください。ボルトは「V」で表示され、電圧を表します。

日本では、地域によって100Vまたは110Vに設定されているのが一般的です。電圧が高い地域では、「110V」の電球の方が長持ちする場合があります。

電球の選び方③色

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(画像=『工具男子』より引用)

電球の色にはいくつかの種類があり、色によって部屋全体の雰囲気がガラリと変わるので、意識して選ぶようにしましょう。まず、電球色は温かみのあるオレンジ色の光です。

これは従来の白熱電球の色ですが、LED電球にも使われている色です。明るすぎず優しく照らすので、寝室やリビング、お風呂などリラックスできる部屋に向いています。

逆に、少し見にくいので、勉強部屋や書斎での使用には向きません。薄暗い間接照明や落ち着いたインテリアによく合います。

デイライトホワイトは、明るい自然光に近い色です。外の自然光で見たときとの差が出にくいので、洋服を選んだり、お化粧をしたりするお部屋にもおすすめです。

電球の3つの種類を徹底解説!選び方やおすすめ商品をご紹介!
(画像=『工具男子』より引用)

電球色よりもクリアで昼光色よりも自然な光で、様々なお部屋にマッチするオールマイティーなタイプです。青白く澄んだ光を放つ昼光色(ちゅうこうしょく)は、集中したい空間に向いています。

オフィスや読書、PC作業などのスペースで使用すると、細かい部分までくっきりと見えやすくなります。ただし、はっきり見える分、目が疲れる可能性もあります。

また、脳を覚醒させる効果もあると言われているので、ゆっくり休みたい寝室には不向きな色です。最近では、電球色と昼白色の中間色ともいえる「ウォームホワイト」という色も登場しています。

まだ数は少ないですが、電球色では暗すぎる、昼白色では明るすぎるという方に、暖白色はおすすめです。

電球の選び方④形状

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(画像=『工具男子』より引用)

電球のガラス部品には種類があり、一般家庭用では「ナス型」と「ボール型」が一般的です。設置場所によって電球の入り口の幅や奥行きが異なるため、電球を交換する際は古い電球と同じ形状のものを選ぶとよいでしょう。

電球の選び方⑤組み合わせる器具

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(画像=『工具男子』より引用)

ソケットとは、電球を電気配線に接続するための器具のことです。ソケットを交換することで、電球を水平や斜めに取り付けたり、吊り下げて使用したりと、さまざまな使い方ができるようになります。

今まで使っていたソケットごと交換する場合は、そのソケットが電球に対応しているかどうかを確認しましょう。天井に埋め込むタイプのダウンライトや、洗面所や玄関に多いカバー付きの器具で使用する電球を購入する場合は注意が必要です。

電球全体を覆うカバーがある照明器具は「密閉器具対応」、電球の周囲が凹んでいたり壁に覆われている照明器具は「断熱設置器具対応」と表示されているはずです。このような器具に非対応の電球を使用すると、火災や故障の原因になることがあります。