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チューニング業界が実力に驚いた!S2000に乗れば運転が上手くなる?
S2000はだから貴重になれた

チューニング業界が実力に驚いた!S2000に乗れば運転が上手くなる?

ホンダ S2000の中古価格・積載性|都市伝説を残したS2000は復活するのか?
(画像=『CarMe』より引用)

ユーザーが増え続けたS2000。チューニングを施したS2000を、サーキットや峠で速く走らせる事ができたのは一部のRX-7乗りだけでした。

ホンダファンの方達はタイプRの影響からFFドライビングを学んだ者が多く、皮肉にもホンダファンによって、多くのS2000は廃車となってしまいます。作り手(チューナー)も同様にS2000のチューニングを上手に進めることができたのはハイパワーかつ、フロントが軽量なFR。

つまり、マツダ RX-7のカスタムに慣れていたチューナーだけでした。S2000は、チューニングもシャーシが優れていることで少しの変化を与えただけで、乗り手に返る国産車で、稀なポルシェに近い特性を有していたクルマだったのです。

それから1年、2年と年数を重ねる毎にS2000の評価は上がり、ノーマルとしても、チューニング素材としても国産車を牽引する存在へとなっていくのでした。

「S2000に乗れば運転が上手くなる」
「ターボ車をサーキットや峠でカモれる」

等、様々な伝説も生まれ、再度景気が悪くなるリーマンショックまでS2000の勢いが止まることはありませんでした。

しかし、2009年6月に、不景気の煽りを受け、生産終了を迎えたS2000。高年式車両は外車は敷居が高いけど、インテリジェンスなクルマが欲しいオーナーへ愛され、サーキット・峠ユーザーとは違う、少しエクスクルーシブな層へも受けが良くクルマの扱いに差がではじめたのもこの頃です。

S2000はだから貴重になれた

こうしてS2000は買いやすい価格帯、手軽な排気量、チューニングの判りやすさ、シャーシから来るコーナーリング性能を得る事で、ますますチューニングされ、時に人為的ミスによりクラッシュも多くなっていったのです。

そろそろお判りかと思いますがプレミアム化とは、即ち希少性が上がり入手が困難になる事です。そして、困難になる事で需要と供給のバランスから自然と売り手市場になり売買金額が上昇する事を指します。S2000は「走りユーザー」に人気故に歴史的に貴重なクルマですが、台数が減り続けています。

生産を終了してからジワジワとプレミアム価格になっているS2000。現在のS2000の中古車は最安値で80万円代〜(1999年式、走行距離17.1万km、修復歴有り)、最高値で460万円代〜(2010年式最終型タイプS、走行距離0.2万km、修復歴なし)。

今後NA+オープン+FR=レーシングカー(リアルオープンスポーツ)というジャンルのクルマが出る事が無い限り、ファンを魅了し続けジワジワと高騰するだろうと筆者は考えます。