ここ数年のコロナ禍において、有名企業の倒産や吸収合併などが相次ぎ、日本経済にも大きな変化が見られた。ここでは、コロナ禍で倒産した企業や、大きな打撃を受けた有名企業の動きを見てみよう。

■コロナ禍で倒産した企業10選

2021年9月3日現在、コロナ禍による倒産企業数は全国で約2,000件にのぼる(帝国データバンク調べ)。倒産件数が多い業界は「飲食店」「建設・工事業」「ホテル・旅館」だが、コロナ禍が長引くにつれて業種も多様化してきた。どのような企業が倒産したのだろうか。

1 ホワイトベアファミリーおよびグループ会社1社(負債351億円)
2 エアアジア・ジャパン(負債217億円)
3 WBFホテル&リゾーツ(負債160億円)
4 レナウン(負債93億6,000万円)
5 エターナルアミューズメント(負債84億円)
6 JCサービス(負債153億4,285万4,000円)
7 大興製紙(負債140億800万円)
8 医療法人友愛会(負債52億円)
9 サン宝石(負債21憶7,000万円)
10 東京商事(負債1,004憶8,300万円)

■人気ドーナツ店ミスドも続々閉店……

1,160、1,086、1,007、977、961……。この数字は、ミスタードーナツの直近5年間の国内店舗数の推移だ。2017年3月末時点では1,160店舗あったが、2021年3月末時点では961店舗まで減少。店舗数の減少は、人気ドーナツ店に灯った「黄信号」なのだろうか。

■マスクもしない、声も大きい迷惑なお客が...

2021年末に「東急ハンズがカインズに身売りする」とのニュースが流れ、驚いた方も多いだろう。身売りの大きな要因は利益がほぼない点と言われている。

一方、ライバルと目されるロフトは順調な経営が続いていたものの、コロナ禍においては赤字転換となっている。

■アフターコロナの日本企業はどうなる

2022年の春になり、コロナ禍の終息は未だ見えないものの、国内における人の流れはかなり戻ってきている。コロナ禍で大きな打撃を受けた企業が、アフターコロナの時代にどのように舵を切っていくのか、これからも注視していきたい。

文・MONEY TIMES編集部