迷惑系ユーチューバーとは
反社会的行動を繰り返し、それをYoutubeにアップロードするいわゆる迷惑系ユーチューバー。一番有名なのは昨年騒ぎになったへずまりゅうだろう。彼は動画内で反社会的行動を繰り返し、最終的には威力業務妨害や窃盗などの容疑で逮捕された。このほかにも迷惑系ユーチューバーは多数存在する。

ここでは迷惑系ユーチューバーの例として、ユーチューバーのA(仮名)をあげたい。Aは投げ銭や同情目当てでうつ病や糖尿病になったと自称する、twitterで脱税をにおわせる発言をした直後に動画で「毎月法人税や相続税を払っている」と発言する、睡眠薬で昏睡状態に陥った女性に暴行を加えたことを笑いながら紹介するなど数々の反社会的行為を行ってきた。
反社会的行為が露呈するたびにAの動画やtwitterは炎上したが、Aは今もなお動画投稿を続けている。なぜAのような動画投稿者が後を絶たないのか。筆者はYoutubeのシステムと他者意識の欠落があると考えている。
再生数やチャンネル登録者数により評価されるYoutube
一つ目は再生数やチャンネル登録者数により評価されるYoutubeのシステムである。この際、動画の質も多少は考慮されるが、再生数やチャンネル登録者数よりも評価に占めるウェイトが小さい。加えて、普通の品行方正な動画を投稿するより、人々の反感を買い炎上するような動画を投稿したほうが再生数を稼ぎやすいという現状がある。例示したAの動画も1動画につき1万回以上再生されたものが大部分を占めているが、これだけ再生数を稼ぐユーチューバーもそう多くはない。
Youtubeは動画視聴の際に流れる広告収入により成り立っているが、Youtube側にとっても動画の再生数が多いほど広告収入を稼げるという事情がある。これらのことを勘案した場合、普通の品行方正な動画より、反感を買い炎上する動画を投稿したほうが評価されてしまうといえる。ただし、Youtube側としても動画のクオリティコントロールは行いたいという意識があるということは留意する必要があるだろう。