トヨタ「クラウン」は現行モデルで15代目、日産・スカイラインは13代目と、何十年も続くブランドネームがある一方、1世代限りでひっそりと消えてしまう車名も少なくないもの。しかし、短命だったからといって必ずしも車のデキが悪かったわけではなく、惜しまれながらブランド終了を迎えた車種も……。今回は、「1代限りで消えてしまった車たち」に焦点を当ててみました。
1.トヨタ ファンカーゴ
1999年、「ヴィッツ」のコンポーネントに背高ワゴンのボディを組み合わせてデビューした「ファンカーゴ」は、愛らしいスタイリングと広い室内空間でヒットしたモデル。
横開きのバックドアや床下格納式のリヤシートなど、使い勝手のよさも人気の理由でした。兄弟車のヴィッツ、「プラッツ」とともに、「1999–2000 日本カー・オブ・ザ・イヤー」も受賞。しかし、フルモデルチェンジされることはなく2005年、「ラクティス」に背高ワゴンのポジションを譲ります。
2.ダイハツ ソニカ
ダイハツ「ソニカ」は、ダウンサイジングが進む乗用車市場に一石を投じるべく投入された、セダンタイプの軽自動車。
「ロー&ロングフォルム」をテーマにしたスタイリングや、軽自動車を超える質感を特徴として2006年に発売されましたが、軽自動車市場はハイトワゴンが全盛の時代。2003年にはタントもすでにデビューしており、大空間系ワゴンの中で苦戦を強いられた結果、わずか3年で生産終了となっています。