ヤマザキの高級食パン

ヤマザキの商品ラインナップに、「ゴールドソフト」や「太陽(ひ)の力」といった高級食パンがあります。小麦など原材料が値上がりしているため、これら付加価値の高い、高級食パンの販売割合を増加させたいはずです。

しかし、販売店舗はデイリーヤマザキのみ。今回のモス同様、予約販売限定です。予約制だからデイリーヤマザキでしか販売できない、とも言えます。高級食パンブームより、はるか前(商標登録は1993年)から販売しているにもかかわらず、認知度が低いのはそのためです。

モスの食パンでヤマザキのイメージが変わる理由
(画像=デイリーヤマザキ 筆者撮影、『アゴラ 言論プラットフォーム』より引用)

モスの食パン販売対象店は1100店舗。デイリーヤマザキの8割近くに匹敵します。これら店舗で「ヤマザキパン」を商品名に冠した高級食パンが販売される。「いつもの」食パンメーカーではなく、「高級」食パンメーカーとしての一面を見せることができる。ブランドイメージ向上が期待できます。

商品は商品名を超えられるか

「バターなんていらないかも、と思わず声に出したくなるほど濃厚な食パン」
「モスバーガーとヤマザキパンでじっくり考えた濃厚なチョコ食パン」

商品特徴を、そのまま商品名にした前回。商品開発プロセスを、商品名にした今回。

よくあることですが、モス開発メンバー家族、ヤマザキパン様の担当者家族も巻き込んで試食を繰り返しました。今回は第二弾なので、「想い」をネーミングにさせていただきました。
(モスフードサービス 広報IRグループ)

さて、「想い」はどのように味に反映されているのでしょうか。たまには、1斤600円の高級チョコ食パンを試すのも良いかもしれません。

文・関谷 信之/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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