前回の食パンは「落胆」だったが
前回のモスのバター食パン発売時、SNSで多かった投稿は
「なんだ。ヤマザキのパンなのか……」
といった落胆の声でした。
昨年の販売時には、各店舗のキッチンで焼いていると思われた方もいらっしゃいました。
(モスフードサービス 広報IRグループ )
パン工房の手作りパンを期待したのに、パン工場の大量生産品だった。そんな印象を与えてしまったようです。
決して、ヤマザキの品質が低いわけではありません(あまり知られていませんが、“ゴールドソフト”や“太陽(ひ)の力”など、高品質食パンを製造しています)。しかし、スーパーなどで200円前後で売られている、「いつもの」食パンのイメージが、ヤマザキにはあります。1斤600円する「特別な」食パンのイメージはありません。このギャップが、落胆につながったのでしょう。
そこで、今回モスは、「落胆」を逆手に取るかのような商品名を、チョコ食パンに採用しました。
あえて、商品名に「ヤマザキ」を入れる
「モスバーガーと『ヤマザキパン』でじっくり考えた濃厚なチョコ食パン」
ヤマザキパンを商品名に入れたのです。
「前回、SNSで『落胆の声』が多かったから、あえて『ヤマザキ』と入れたのでしょうか?」モスフードサービス 広報IRグループに聞くと、
「(その影響も)多少、あります」とのこと。
これは、ヤマザキにとって大きなメリットとなります。