目次
3. 戸隠神社の五社を歩いてみよう!周り方と道中の見どころをご紹介
4. 戸隠神社の年中行事

3. 戸隠神社の五社を歩いてみよう!周り方と道中の見どころをご紹介

【長野】戸隠神社の見どころを紹介!ご利益、グルメ、御朱印の情報もお届け
(画像=『たびこふれ』より引用)

戸隠の五社はそれぞれ距離があるため、まずは大まかに位置関係をこちらのマップで確認しておくことをおすすめします。歩いて全て見て回ると半日以上かかってしまうため、バスや車を利用して効率よく五社を巡りましょう。また見どころをピックアップして案内してくれる旅行ツアーへの参加もおすすめです。

今回はバスで宝光社前のバス停「戸隠宝光社」で下車し、火之御子社・中社を回り、奥社・九頭龍社を参拝後、バス停「戸隠奥社入口」から帰るというコースで五社巡りをしました。

3.1 宝光社(ご利益:安産、縁結、厄除け、家内安全)の見どころ

「宝光社」は戸隠神社五社の中で最も古く、御祭神は「天表春命(あめのうわはるのみこと)」。ご利益からもわかるように婦女子や子供の守り神です。

【274段の階段】

長野駅からバスで約1時間、バス停「戸隠宝光社」で下車するとさっそく宝光社の正面にある274段の長い階段が見えてきました。いきなりのスタートに面喰いながらも一歩一歩登っていきます。

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(画像=『たびこふれ』より引用)

階段の途中には「女坂」と呼ばれるなだらかな道もあるので体力に自信のない方も安心です。

【宝光社】

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(画像=『たびこふれ』より引用)

階段を登り切った先に「宝光社」が見えました。立派な社殿は江戸時代末期の建築で、宮彫師北村喜代松らによる拝殿の彫刻が見事です。早朝ということもあり静かで神秘的な雰囲気を味わうことができました。

社殿の向かって左手に授与所があるので、御朱印やお守りはこちらでゲットできます。

【神道】
「宝光社」を参拝後は、社殿の右手から入れる「戸隠古道」を歩いていきましょう。特に「宝光社」から「火之御子社」に向かう古道は「神道(かんみち)」と呼ばれており、空気が特に澄んでいる感じます。

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(画像=『たびこふれ』より引用)

道は綺麗に整備されており、アップダウンも少ないため軽いハイキング気分が味わえるはず。海外からの観光客の方もたくさん歩いておられました。なだらかな林の中を歩いて20分ほどで「火之御子社」に到着です。

3.2 火之御子社(ご利益:舞楽芸能上達、開運、火防、縁結び)の見どころ

「火之御子社」は、天岩戸の前で舞を舞った女神・天鈿女命(あめのうずめのみこと)を祀る神社です。天鈿女命の舞楽芸能上達のご利益を求めて芸能関係の方もお参りに来ることが多いのだとか。

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(画像=『たびこふれ』より引用)
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(画像=『たびこふれ』より引用)

「火之御子社」は、戸隠五社の中では一番ひっそりとしており、心が洗われるような気がします。社殿の横には樹齢約500年の「夫婦杉(めおとすぎ)」があるので探してみてくださいね。
「火之御子社」には社務所がないので、御朱印は「宝光社」または「中社」でもらう必要があります。

それでは再び「神道(かんみち)」に戻り、中社へと向かいましょう。

3.3 中社(ご利益:学業成就、試験合格、商売繁盛)の見どころ

中社の御祭神は「天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)」。天照大神が天の岩屋にお隠れになった際、お出ましになる方法を考えた知恵の神様であることから、学業や商売のご利益があります。

【中社の鳥居の三本杉】
「火之御子社」から歩いて15分ほどすると徐々にお土産物屋や宿坊が増えてきます。そして中社の鳥居に到着!

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(画像=『たびこふれ』より引用)

ここで注目したいスポットが、鳥居を中心に三角形に位置して植えられている「三本杉」。なんとその樹齢は800年とのこと。見ているだけでパワーが湧いてきます。

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(画像=『たびこふれ』より引用)

近くには戸隠観光情報センターがあるのでここで情報収集するのもよいでしょう。

【さざれ滝】

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(画像=『たびこふれ』より引用)

鳥居をくぐって階段を上り、右手に「さざれ滝」が見えてきました。

ここもパワースポットとして有名な場所。この日も多くの人が滝のそばで涼んでおられました。「この綺麗な水がおいしいおそばの源なんだな」と早くもお昼御飯モードになってしまいました(笑)

【御神木】

中社の正面には樹齢700年以上と言われる立派な御神木が!鳥居前の三本杉にも劣らない迫力です。

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(画像=『たびこふれ』より引用)

【中社】

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(画像=『たびこふれ』より引用)

五社の中では参拝客も多く、明るい雰囲気の「中社」。周りにはパワースポットも沢山あるので、五社すべて参拝するのは難しい......。という方は「中社」だけでも訪ねてみてはいかがでしょうか。

授与所でおみくじを引いてから、奥社に向かいます。奥社へ向かう道中に「女人堂跡」を発見しました。明治まではこれより先へは修行地として女性は入れなかったそうです。さらに少し歩くと女人禁制を犯して入ろうとした尼僧が石になってしまった「比丘尼石(びくにいし)」があります。怖いですね......。現代に生まれてよかったと感謝しながら歩いていきます。

3.4 奥社(ご利益:心願成就、五穀豊穣、スポーツ必勝)の見どころ

「奥社」の御祭神は無双の力で岩戸を開いた「天手力雄命(あまのたぢからおのみこと)」。山中深くにあり冬季は雪の量が多く、参拝者は完全に閉ざされパワーが閉じ込められるため、特に強力なパワースポットとされています。入口から社殿までは歩いて40分ほどかかるため、歩きやすい靴で行くようにしましょう。

【大鳥居】

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(画像=『たびこふれ』より引用)

「中社」から歩いて約30分、「奥社」の入口にやって来ました。奥社入口前には大きな駐車場があるので車やバスで来た方が大勢います。片や私は歩いて回って来たので汗だく状態(笑)。暑い日や天候の悪い日は、車やバスで回るのが良いかと思います!

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(画像=『たびこふれ』より引用)

大鳥居が見えてきました。ここから奥社の参道に入ります。

【随神門】

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(画像=『たびこふれ』より引用)
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(画像=『たびこふれ』より引用)
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大鳥居から歩いて約20分、赤色が目をひく「随神門」が見えてきました。苔むしている藁ぶき屋根にも趣がありますね。

「随神門」とは、これより先の神の領域に邪悪なものが入らないよう御門の神をまつる門です。このため門の左右には、「櫛石窓神(くしいわまどのかみ)」、「豊石窓神(とよいわまどのかみ)」が随神(門番の神々)として祀られています。良く見ると、剣と弓を持って目を光らせているように見えますね。ちなみに馴染みのある「仁王門」はお寺においての呼称で、役割は「随神門」と同じです。

【杉並木】
「随神門」を超えると、戸隠神社の中でも最も有名なパワースポットの「杉並木」が見えてきました。

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(画像=『たびこふれ』より引用)

樹齢約400年の巨大な杉並木は長野県の天然記念物にも指定されています。この参道を歩いていると、何とも言えない神聖な空気が流れているように感じました。

【奥社院坊跡】

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(画像=『たびこふれ』より引用)

かつての院坊の跡地です。明治維新後の神仏分離により、院防はすべて中社、宝光社に移転したそうです。

【巨木のウロ】

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人がすっぽり入れそうな杉の木のウロ。しめ縄がかかっており、パワーを感じることができます。

【奥社】

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ようやく奥社に到着です。奥社への道は最後は石段になっており、いい運動になりました。

奥社のすぐ後ろには戸隠山が迫っており、良く見ると洞窟の中に半分埋もれるような形で本殿が建っているのがわかります。奥社の御祭神は、無双の神力で岩戸をひらいた「天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)」。運動不足で体力が落ちている私は、パワーを授けてもらえるよう真剣にお参りしました!

3.5 九頭龍社(ご利益:雨乞い、虫歯、縁結び)の見どころ

九頭龍社の御祭神は「九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)」、戸隠神社五社の中で最古の歴史を持つ地主神です。「九頭龍大神」は九頭一尾の龍で、戸隠山を開山した行者が洞窟の中で祈念したことにより現れたと「阿裟縛抄(あさばしょう)」(鎌倉時代の仏書)に記されています。

水の神だからなのか、神殿横の湧水にもパワーが感じられました。虫歯の神というのも珍しいですね!私は治療中の虫歯があったので完治するようお参りしてきました。

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(画像=『たびこふれ』より引用)

九頭龍社は奥社社殿と並んで建っており、向かいには授与所があります。ここまで来ると参拝客に交じり、登山の恰好をした人が増えてきました。戸隠山への登山口も近くにあるからでしょう。

3.6 参拝方法

【手水の作法】

鳥居をくぐる手水舎が必ずありますので、お参りする前に心身を清めましょう。

  • 1. 柄杓に水をたっぷりとすくいます。
  • 2. 柄杓を右手で持ち、左手をそっと洗い流します。
  • 3. 柄杓を左手に持ち替え、右手をそっと洗い流します。
  • 4. 柄杓を右手に持ち替え、左手に水を溜め口を清めます。その後、再び左手を洗い流します。
    ※柄杓に直接口をつけたり、水を飲んだりするのはNGです。
  • 5. 残った水を柄杓の柄に流すように洗います。
  • 6. 柄杓を伏せて戻します。

【参拝の作法】

中社には参拝の作法がはりだされていましたのでご紹介します。

  • 1. 二拝:背中が平らになるまで深々と二度頭を下げます。
  • 2. 二拍手:祈礼をこめて胸の高さで手を二度打ちます。
  • 3. 一拝:もう一度うやうやしく頭を下げます。

※二拝二拍手一拝の前後に、
「只今からお参りさせていただきます」
「それでは失礼させていただきます」
という意味の会釈を加えると一層丁寧になります。

いかがでしたでしょうか?何よりも大切なのは真心を込めてお参りすることですが、神様を敬う気持ちを形にあらわすことができるこういった作法は、しっかりと心得ておきたいものですね。

4. 戸隠神社の年中行事

戸隠を語るうえで外せないのが「太々神楽(だいだいかぐら)」。神楽とは「神社の祭礼にあたり、神様に捧げられる歌や舞の総称」で、日本各地にさまざまな形で存在しています。ご紹介してきたとおり、戸隠神社は日本神話の「天の岩戸開き」に関係のある神々を祀っています。岩戸の中の天照大神にお出ましいただくため天鈿女命(火之御子社のご祭神でしたね!)が舞ったことが戸隠の神楽の起源だと言われています。

戸隠神社の「太々神楽」は全部で10種類の舞があり、それぞれ天の岩戸開きにちなんだ舞、五穀豊穣の舞、災いを打ち払う舞などの意味があり、これらは長野県指定無形民俗文化財にも登録されています。

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(画像=『たびこふれ』より引用)

「太々神楽」を見たい方は、下記の戸隠神社HP内の年中行事で確認してみましょう!