不快感・不安感を払拭させるには

みまもりポットの成功には2つの要因があります。

  1. どのようなデータが収集されるのか明確であること
  2. 利用者のメリットが大きいこと

Appleの新機能は目的が「児童保護」と、公益性は非常に高い。しかし、「検閲」「通報」リスクを相殺するほどのメリットがある、と考える人は少数派でしょう。また、シャープのAIoT家電は、複数の家電からどのようなデータが収集されるのか不明瞭(※2)です。

個人データ収集・活用を成功させるためには、これら2つの要素を満たし、不快感や不安感を払拭する必要があるでしょう。

【参考補足】
※1
・「コロナ下で急増 調理家電の火災に注意」(みみより!くらし解説) | NHK 解説委員室
・IoT家電のデータで見るコロナ禍の生活スタイルの変化とは? | NHK

※2

データはシャープがユーザーから包括許諾を得て集めたものを利用。現時点ではユーザーから許諾を得るときに電通やdomus optimaといった具体名を出していないものの、今後はサービス名の明記を検討するという

シャープ製IoT家電の利用状況を分析、広告配信に活用 電通が新サービス – ITmedia NEWS

文・関谷 信之/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

【関連記事】
「お金くばりおじさん」を批判する「何もしないおじさん」
大人の発達障害検査をしに行った時の話
反原発国はオーストリアに続け?
SNSが「凶器」となった歴史:『炎上するバカさせるバカ』
強迫的に縁起をかついではいませんか?