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アドレスホッパーになるデメリット
アドレスホッパー生活にかかる費用

アドレスホッパーになるデメリット

「家を持たない」生き方は、まだ日本では珍しいもの。それゆえ、数多くのデメリットがあるのも事実です。

デメリット1. 住所を持たないことによる弊害が多い

「家を持たない」ということは、すなわち「住所がない」ことを意味します。そうなると、住所に送られてくる郵便物の受け取りや税金の支払い、公共サービスの利用などがかなり面倒になります。

この対策として、多くの人は実家に住民票を移し、そこで郵便物の受け取りや納税などを済ませているようです。また、シェアオフィスなどを借りている場合はそこを形式上の拠点とすることもできますが、いずれにしても「実際に住む場所と違う場所に住所がある」というのは大きなデメリットといえます。

デメリット2. 住む場所をつねに探さなければならない

アドレスホッパーとして生きるには、つねに「住処」を探さなければなりません。これは魅力でもありますが、家を探し続けるのは体力的、精神的な負担にもなります。落ち着ける場所、自分にあった場所を探すにもひと苦労。

また、せっかくいい場所を見つけても、次に住む場所がそのクオリティにあるとは限りません。他人の施設を間借りする形で住むことになるため、生活が環境に左右されやすくなります。

デメリット3. 滞在費や交通費が高額になりやすい

固定費を削減できる一方、肝心の施設利用料が高額になってしまうケースもあります。たとえば、ホテルをメインにアドレスホッパーとして生活する場合、1泊3000円の格安ホテルを利用しても滞在費は月約9万円。1Rでこの家賃なら、都心のど真ん中にでも住める値段です。

また、自炊が難しくなることによる食費増、移動機会が増えることによる交通費増なども考えられるため、「固定費を削減したら、支出がさらに増えてしまった……!」なんてケースも。オンライン環境が重要になるため、ネット代も増えかねません。

デメリット4. 荷物を減らさなければならない

多くの荷物は持ち運べないので、荷物を取捨選択しなければならないのはデメリットにもなります。実家に荷物を送ったり、荷物預かりサービスを利用するのも手ですが、「いま必要なアイテムが手元にない……」という事態も想定されます。荷物をしっかりと選別する能力が求められるでしょう。

デメリット5. 周囲の目が痛く、社会的信用が下がる

アドレスホッパーの概念は一般に浸透しているとはいえず、とくに高齢の世代からは理解されにくいでしょう。それゆえに、周囲から向けられる奇異の目によって生活に支障が出たり、結婚や恋愛が難しくなるリスクも。生活拠点と納税地が違う場合も多く、「その地域の公共サービスを利用しながら、税金は払わない」という生活になる可能性もあります。

また、クレジットカードや融資の審査も住所がない状態では難しく、社会的信用が低下するのは間違いありません。

アドレスホッパー生活にかかる費用

次にアドレスホッパー生活にかかる費用を解説します。

宿泊費

家を持たないアドレスホッパー生活において、最も大きな費用が宿泊費です。

どのような場所に泊まるかによってかかる費用は異なりますが、多くの場合5万円〜20万円と言われています。

アドレスホッパーの主な宿泊先は、以下のもの。

  • ホテル・旅館
  • 民泊
  • ゲストハウス
  • シェアハウス
  • マンスリーマンション

ゲストハウスやアドレスホッパー向けの宿泊サービスを利用すれば、最低限の費用に抑えることが可能です。

通信費

移動しながら仕事するアドレスホッパーは、スマホやWi-Fiが生命線といっても過言ではありません。

これも利用するキャリアによって料金はかなり変動します。アドレスホッパーの多くは、格安SIMを利用し通信費を5,000円ほどに抑えています。

食費

物を持ち運びにくいアドレスホッパーの食費は、高くなりがち。外食などを控えても3万円〜5万円はかかると見積もっておきましょう。

ゲストハウスやマンスリーマンションなどを利用する際に自炊すれば、料金を抑えることも可能です。

交通費

移動を続けるアドレスホッパー生活ではその特性上、交通費が多くかかります。

収入や貯金額にあわせて、移動距離や移動方法を検討しましょう。

その他

ほかにかかる費用としては通常の生活と同じく、散髪代や本代など。

ただし、荷物を増やせないアドレスホッパー生活では自然と買い物を控えるようになるため、気軽に節約できるでしょう。

トイレットペーパーなどの日用品に費用がかからないのも、お得なポイントです。