目次
充電不良の2大原因を解説!
部品注文前に故障箇所を診断する
充電不良の2大原因を解説!
エンジンがかかっていても、バッテリー充電されないというような不具合の原因は大きく分けて2つの原因がある。
①ジェネレーター(ステーター)コイルの不良による発電不良
V125Gをはじめ多くのバイクが採用するマグネット式ジェネレーターの場合、ステーターコイルの外周を永久磁石を内蔵したクランクシャフト直結のフライホイールが回転することで交流電気を発生させている。
ステーターコイルの焼損で発電不良に陥るのがよくあるトラブル。
②レギュレーターレクチファイヤの故障による充電不良
レギュレーターはジェネレーターで発電した大きな電圧を12Vに下げる役目。
レクチファイヤは発電した交流の電気を直流に変換する役目。
昔々のバイクはレギュレーターとレクチファイヤは別体式だったが、今は一体式で、これがパンクすると発電した大電圧がそのままバッテリーを経て灯火類に流れるので、ヘッドライトとかテールランプが次々に切れたり、バッテリーが過充電で膨らんだりするのですぐに異常だと判断できる。
一方、一切電気を流さなくなることもあるので、それが原因で充電不良になったりもする。
もちろんこの2つの原因以外にもヒューズ切れとか配線の破断とか、配線端子の錆とか色々と原因は考えられるのだが、だいたい、ジェネレーター(ステーター)かレギュレーターの2つが発電&充電不良の原因である場合が多い。
部品注文前に故障箇所を診断する
今回の場合、ステーターコイルが怪しいのではないかと思ったのだが、間違っていたら部品代分を損するので、まずはテスターを片手に故障診断してみることに。
とりあえず、フロントカバーを開けて
レギュレーターを確認。 この黄色の3本の線がステーターコイルに直接に繋がっている。
3本それぞれの交流電圧を測ってみるとアイドリングで7Vくらい。回転を上げると12Vくらいは上がる。けどかなり低いみたいだ。
しかし、ステーターに繋がる線をカプラーから外して回路になっていない状態で交流電圧を測定してみると、1本は14Vくらいまでしか上がらないものの、他の2本はそれぞれ30Vは出てて、結構しっかり発電してるかも……。
レギュレーターを通った後の出力線の電圧は7Vくらいしか出てないので、これは12Vには遠く及ばない数値。
となるとレギュレーターが怪しいような?