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リトラクタブルヘッドライト全盛期
スポーツカー以外にも続々採用
リトラクタブルヘッドライト全盛期
トヨタ 2000GTは1970年に生産終了となり、その後日本車でリトラクタブルヘッドライトを採用する車はしばらく現れませんでした。
次に国内の市販車としてリトラクタブルヘッドライトが採用されたのは、1978年に発売されたマツダ サバンナRX-7です。
2ローターのロータリーエンジン12Aを搭載するマツダ サバンナRX-7は、初代から最終型のFDまでずっとリトラクタブルヘッドライトを貫きました。このRX-7の登場後、日本でのスーパーカーブーム、本格的なスポーツカー人気の高まりとともに、リトラクタブルヘッドライトの本格的な普及が始まりました。
1980年代前半までに三菱 スタリオン(1982年)、ホンダ プレリュード(1982年)、日産 シルビア/ガゼール(1983年)、そして3代目トヨタ セリカも1983年のマイナーチェンジでリトラクタブルヘッドライトを採用しました。
1983年デビューのホンダ バラードスポーツCR-Xは、半分だけライトが格納されたセミリトラクタブルヘッドライトを採用。このタイプは、いすゞ ピアッツァにも採用されていました。
スポーツカー以外にも続々採用
1980年代後半になると、トヨタ カローラⅡ、マツダ ファミリア、ホンダアコードエアロデッキなど、スポーツカー以外でもリトラクタブルヘッドライトを搭載したモデルが現れます。
しかし80年代後半~90年代を代表するリトラクタブルモデルといえば、89年デビューのマツダ ユーノスロードスターでしょう。
欧米の自動車メーカーに「MIATA(ユーノス ロードスターの海外名)ショック」を与えた2シーターのライトウェイトスポーツは、世界中でヒットしました。その後、1998年のフルモデルチェンジでリトラクタブルライトではなくなりました。