日本共産党は「自衛隊活用」の具体策を示せ

そのうえ、他国からの急迫不正の主権侵害をあらかじめ抑止することこそ極めて重要であるが、共産党はそのための「抑止力」をどのように考えているのか。「抑止力」もなく、ただ単に憲法9条による「平和外交」だけでは日本国民は極めて不安であろう。「抑止力」がなければ、まさに「ウクライナ危機」の二の舞になりかねないであろう。(3月15日掲載「ウクライナ侵略の教訓:抑止力なき国は侵略される」参照)

このように、日本共産党は、「自衛隊活用」を主張する以上は、将来、他国からの急迫不正の主権侵害があり得ることを認めているのであるから、これに対して、上記に述べた様々な諸点について、国民が安心し納得できる「急迫不正の侵害から国民の命と日本の主権を守るための具体策」を早急に示すべきである。このような具体策や青写真すら示せないとすれば、日本の国政政党として極めて無責任のそしりを免れない。

文・加藤 成一/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

【関連記事】
「お金くばりおじさん」を批判する「何もしないおじさん」
大人の発達障害検査をしに行った時の話
反原発国はオーストリアに続け?
SNSが「凶器」となった歴史:『炎上するバカさせるバカ』
強迫的に縁起をかついではいませんか?