まとめ
ここまで、電子帳簿保存法のキホンから、対応している会計ソフトなどをまとめてきました。改めて、私たちフリーランスが電子帳簿保存法への対応で選べる選択肢は
- 電子帳簿等保存/スキャナ保存/電子取引データの保存に対応
- 電子帳簿等保存/電子取引データの保存に対応
- 電子取引データの保存のみ対応
- 何も対応しない(2023年12月31日まで)
の4つです。
また、今回触れた3つの会計ソフトの電子帳簿保存法への対応状況をまとめると、以下のようになります。
やよいの青色申告オンライン | freee会計 | マネーフォワード クラウド確定申告 | |
電子帳簿等保存 | △(国税関係書類、優良帳簿保存に非対応) | 〇 | △(固定資産台帳は優良帳簿認定を受けられない) |
スキャナ保存 | 〇 | 〇(スタータープランでは月5枚まで) | 〇 |
電子取引データの保存 | ?(明言なし) | 〇(スタータープランでは月5枚まで) | 〇 |
料金 | 初年度:0円 次年度:8800円 (セルフプラン) | スタータープラン:980 円/月(年払い) スタンダードプラン:1980円/月(年払い) | パーソナルプラン:980円/月(年払い) |
『やよいの青色申告オンライン』は少し苦しいですが、『freee会計』と『マネーフォワード クラウド確定申告』に関しては一長一短といった感じです。現在いずれかのソフトを使っている場合は、乗り換えずそのまま使い続けるべきかなと思います。
電子帳簿保存法への対応は「電子取引データの保存」以外は任意です。
- 電子帳簿保存法を理解できそうか
- ペーパーレスをどれくらい実現したいか
- 優良帳簿認定は必要か
- 使用中の会計ソフトの対応状況
- 許容できる支出
などを総合的に判断し、今後の対応を決めていきましょう。
(執筆:齊藤颯人 編集:泉 監修:島津伊吹公認会計士・税理士)
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