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レクサス「F」系に搭載される5.0L V8エンジンは480馬力を超える
驚異のレブリミット9,000rpmを実現したS2000の心臓部
レクサス「F」系に搭載される5.0L V8エンジンは480馬力を超える
国産車の現行ラインナップではV8エンジンそのものに希少価値がある。中でもレクサスRC Fに搭載される5.0L V8エンジン「2UR-GSE」はNA(自然吸気)エンジンとして最高スペックとなる481PS(354kW)というカタログスペックを実現している。
その発生回転は7,100rpmと排気量からすると高回転寄りとなっているのも貴重な存在だ。なお、最大トルクは535Nm(54.6kg-m)を4,800rpmで発生、排気量から期待する以上のトルク感を実現しているという点でも不満のない“現代の名機”といえる。
驚異のレブリミット9,000rpmを実現したS2000の心臓部
ここからは過去に遡って記憶にも記録にも残る国産エンジンをピックアップしてみよう。いまやダウンサイジングターボが世界的なトレンドとなっているため、気持ちよいフィーリングで高回転まで使えるNAエンジンというのは希少な存在となっている。
おそらく過去の名機を超えることは難しい。その意味では、ホンダの2シータースポーツカーであるS2000専用に開発された「F20C」型エンジンを超えるNAエンジンは将来においても生まれないといえる。
2.0Lで250PSという最高出力も驚きだが、その発生回転数が8,300rpmとオートバイ並みの高回転だったのも今では考えられない。さらにレブリミット(エンジンが許容する最高回転)は9,000rpmというのも驚異的だった。