企業が実施するPR活動
企業が実施するPRには、会社理念や事業活動の内容などを正確にステークホルダーに伝えことで、各ステークホルダーとの間に良好な信頼関係を築きあげることを目的とします。
現在の世の中は、たくさんのサービスやビジネス、商品などがひしめき合い、企業同士が提供する「モノ」が類似し市場から溢れかえる時代に変化しています。
ただ単に、モノを作れば売れるといった時代という訳ではなく、提供する「モノ」が持つ価値や、一般消費者の目線に立ちサービスを提供するといったようなことが非常に大切な役割を果たします。たくさんの「モノ」が溢れる時代だからこそ、一般消費者の認知拡大や、顧客層の獲得、少しでも好意を抱いてもらえるような施策などを、PR活動を通じて展開する必要があるのです。
企業が実施するPR活動の主な内容
◇プレスリリースを活用して、企業が掲げる理念や将来像、現在の活動においてどのような価値を築きあげているかなどを伝える
◇企業が運用しているWEBサイトやSNSツールを活用して、企業が掲げる理念やサービス価値を各ステークホルダーと共有する
◇多くのステークホルダーとの関係を持つために、企業独自のイベントや販促を定期的に開催する
商品PR活動
現在、提供する商品やサービスなどに特化した商品PR活動を実施するには、企業PRと矛盾がないことが必要とされます。
以前の商品PRには、その商品の持つ特徴や、競合他社の商品と比較した際の利点、コスパなどにフォーカスすることが一般的でありました。
しかし、現代では上記の内容に焦点を当てることは勿論ではありますが、企業PRとの一貫性がどれだけ保たれているかも重要視されています。
企業として「カスタマーサービス・手厚い顧客サポートを重視する」などが掲げられている場合には、提供するサービスや商品の販売だけに焦点を当てるのではなく、購入後のサポート体制の具体的な内容や、企業独自のサポート内容を企業PRと矛盾することなく主張することが必要となります。企業理念に賛同することで、サービスや商品を認知していなかった一般消費者が顧客層へと成長するフェーズを用意することができるのです。
商品PR活動の主な内容
◇提供する商品が持つ価値を、プレスリリースを通してメディアに向けて配信する
◇企業で運用するWEBサイトを活用し商品を紹介する
◇オウンドメディア(ブログ)などを活用して、商品の詳細情報や、観覧者に対してここでしか手に入らないような有益な情報を詳しく届ける
◇SNSツールを活用して紹介する
◇インフルエンサーを活用して、幅広く商品アプローチを実施する
◇メールマガジンを配信し、企業で保有する既存の顧客層に情報を届ける
◇商品と消費者の接点を増やすために、販促の企画やイベントの実施をおこなう
マーケティングにプロモーションが含まれ、プロモーションのなかに広報、PRが含まれるという考えの上では、商品PRはプロダクト広報とも言えるでしょう。