効果的な保冷剤の選び方と使い方

保冷剤の種類をご覧いただいたところで、次にそれをどのようなシーンで使うのがよいのかも解説いたします。キャンプやアウトドアなど目的からの手持ちの保冷剤で足りるか、買い足す必要があるかの逆引きにもご利用ください。

使い方に合わせた保冷剤の選び方1.

  • 形が変形するものと変形しないものの使い分け
用途に合った保冷剤の種類はどれ?選び方や使い方、保冷力抜群のアイテムを紹介!
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

ソフトとハードの保冷剤の種類の大きな違いは、変形するかしないかです。一般的にハードタイプはクーラーボックスに入れて食品保存に、ソフトタイプは肌にあたって形を変え広い範囲を冷やしてくれるので、体の熱さましに適しているといわれます。

使い方に合わせた保冷剤の選び方2.

  • マイナス保冷剤は魚を凍らせ持ち帰ることも可能なものも
用途に合った保冷剤の種類はどれ?選び方や使い方、保冷力抜群のアイテムを紹介!
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

例えば釣りで使用する場合、氷の代わりにクーラーボックスにマイナス保冷剤を入れて釣った魚を入れて凍らせ、鮮度を保つという使い方もされます。

デザートのアイスクリームやシャーベットなどの氷菓を持ち歩く場合も、0度の保冷剤では不十分なのでマイナスまで冷やせる保冷剤を使ってください。

使い方に合わせた保冷剤の選び方3.

  • 少しずつ飲みながら歩ける凍った飲み物
用途に合った保冷剤の種類はどれ?選び方や使い方、保冷力抜群のアイテムを紹介!
(画像=出典:photo-ac.com/、『暮らし〜の』より 引用)

自家製の保冷剤は既製品よりも劣るものではなく、使い方によっては適している場合もあります。保冷剤を食品保存ではなく熱中症対策として体を冷やす目的で使うならば、飲み物を凍らせて持ち歩くのは、冷たい飲み物で水分補給もできて一石二鳥です。

冷やす場所は体のほてった部分のほか、首もと脇の下など太いリンパのある箇所をおすすめします。冷やされたリンパ液が体全体の体温を下げてくれるため効果的です。

保冷剤の使い方注意点

保冷剤は凍らせて保冷バッグなどに入れるだけと、使い方は単純です。しかし効率や適した食材などを気にしだすと、使い方のコツが必要な奥深いアイテムです。ここでは保冷剤の使い方の注意点を解説いたします。

食品の種類によっては保冷剤に触れさせない

  • 野菜の冷凍焼け用に容器があると便利
用途に合った保冷剤の種類はどれ?選び方や使い方、保冷力抜群のアイテムを紹介!
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

野菜は低温にあてると野菜焼けという状態になります。加熱するならば気になりませんが、生食用の野菜は食感・味ともに劣化するので保冷剤に直接触れないよう気をつけてください。

大きなクーラーボックスならば保冷剤から離れた場所に置く・小さな保冷バッグならば別容器に入れて持ち歩くのがおすすめです。アウトドア用ならば、カップにもなる折りたたみ式シリコン容器が重宝します。

保冷剤の種類による凍結時間にも注意

  • 商品によっては一晩で凍らないものもある
用途に合った保冷剤の種類はどれ?選び方や使い方、保冷力抜群のアイテムを紹介!
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

市販の保冷剤は温度も低く長時間保冷できて便利です。そんなものほど凍らせる時間がかかるので注意してください。マイナスタイプで大型・長時間保冷ができるものほど、凍結時間がかかると考えるとよいです。

サイズにもよりますが、目安として一般的な家庭用冷蔵庫なら18-48時間は冷凍庫に入れるようにします。余裕を持って、使用する日から2-3日前には冷凍をはじめるようにしたいですね。

自家製保冷剤にブロック肉は向かない

キャンプやバーベキュー用に大きな塊肉を冷凍して持参したいこともあります。しかし保冷剤の代用と考えると、塊肉は凍らせるのに時間がかかるわりに効果は薄いです。

また時間のかかる常温解凍・流水解凍になるアウトドアでは、中までしっかりと解凍するのが難しく菌も繁殖しやすくなります。食品衛生的にも調理の手間の面においても、あまりおすすめできません。