「九死に一生を得た」ような体験をされたことはありますか?
中々体験できるようなことではないかと思いますが、中には、思い返すとゾッとしてしまうようなことを体験された方がいるようです。
今回は、九死に一生を得たエピソードについてMONEY TIMES編集部が取材しました。

もしも間に合っていたら…

小学校低学年の頃の話です。
細かい背景は忘れてしまいましたが、私はその日家の用事で学校に行かず、父親と一緒に彼の職場へ一緒に行くことになっていました。
サラリーマンだった父はそのころ毎日同じ時間、同じ駅から同じ電車に乗っていて、私もその日は父と一緒にそれに乗って目的地に向かう予定でした。しかし出かける直前に私が怪我をしてしまい、手当のために普段父が家を出るより10分ほど遅れて出発することになりました。当然駅にも普段より遅れて到着したのですが、そのときには既に電車は全線停止しており、警察やら消防やら立往生になった利用客やらで駅はごった返していました。駅員さんか客かわかりませんが、男の人の怒鳴り声とアナウンスがずっと響いていた記憶があります。子供心にも何かまずいことがあったのだとわかりましたが、当時はあれこれ聞いてはいけないような雰囲気があたりに漂っていて、父親が仕事に行くことなく私を抱きかかえて帰宅する間もずっと無言でした。
私たちが本来乗る予定だった電車が地下鉄サリン事件の現場になってしまったのだと知ったのは、それから数年たったあとのことです。私もですが、父こそ九死に一生を得た体験でした。
(女性 30代)

全国ニュースにもなった鉄道事故の際に友人が九死に一生を得ました。
友人は勤務先へ向かう時、いつもならまさに事故のあった電車に乗っていました。
その日はたまたま母から出社前ぎりぎりに用事を頼まれ、その電車に乗り損ねたそうです。そしてその電車は大きな事故を起こしてしまいました。
友人はいつもなら、死者やけが人が多く出た車両にも乗っていたのです。
その日に勤務先で友人に会い、話を聞いてぞっとしました。
(女性 50代)

ランニング中のお兄さんに感謝

中学校の時、自転車で踏切を進んでいたら、少しバランスを崩して傾いてしまい、車輪がレールにすっぽりはまってしまったことがありました。
自分は力が弱く、自力でタイヤを抜くことができません。カンカンと音がしてバーが下がります。このままだと電車にひかれる!と思ったところを、ランニングしていたマッチョなお兄さんに助けられました。
彼はすぐに自転車を持ち上げて踏切の外に移動してくれました。
あの助けがなければ死んでいたかもしれません。
(男性 30代)