●リグレッション(原点回帰)とプログレッション(エクササイズの発展)

◎1アーム1レッグダンベルロウイングのリグレッション

①1アーム2レッグダンベルロウイング(写真3−1)

赤ちゃんのハイハイから考える機能的な身体づくり
(画像=1アーム2レッグダンベルロウイング、『FITNESS LOVE』より 引用)

両足立ちで1アームダンベルロウイングを行います。このとき骨盤の後方移 動を意識して、ハムストリングスに張 力がある状態で行います。
ハムストリングスと殿筋に張力を与えると、ポステリア オブリーク サブシ ステムが働きやすくなります。

◎1アーム1レッグダンベルロウイングのプログレッション

①1アーム1レッグダンベルロウイング(オンザベンチ)(写真3−2)

赤ちゃんのハイハイから考える機能的な身体づくり
(画像=1アーム1レッグダンベルロウイング(オンザベンチ)、『FITNESS LOVE』より 引用)

ベンチの上でバランスを保ちながら行います。左右の支持面の幅が狭くなるのでより、体幹のバランスが必要になります。基底支持面が小さくなればなるほど、体幹の支持力は必要になりますが、広背筋にかかる負荷は減ってしまうので、広背筋を肥大することだけが目的であるならば、適当でないエクササイズになります。

スポーツは筋膜を使って筋肉を使わないと言ってしまうと、筋トレが必要ないように感じるかもしれませんが、車にたとえたら「エンジンを大きくして馬力を上げる」のが従来の筋トレの役割で、筋膜を利用するのは「ドライビングテクニックの向上」体の使い方になると思います。今回紹介したエクササイズのような基底支持面の小さいトレーニング(ドライビングテクニックの向上)ばかりを行うのではなく、従来のトレーニング(エンジンを大きくする)と併用することが、スポーツでは大切なのです。

文:井上大輔 <NPO法人 日本ファンクショナルトレーニング協会>

提供元・FITNESS LOVE

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