アンケートは、自社商品・サービスの品質改善・ロイヤルティの向上など実施により様々なメリットが得られます。また、社内アンケートを用いることで現場の声を吸い上がることも可能です。ただ、これは効果的なアンケート項目があってこそのこと。アンケート作りのステップからコツ、おすすめツールまで幅広く解説します。

目次
アンケートの作りの手順|準備から実施までのステップ
 1.アンケートの目的を決める
 2.調査ターゲットの決定
 3.調査期間・調査方法の設定
 4.質問項目・数・順番を決める
 5.質問の形式・文言を決める
 6.導入部分に記載する内容を決める
 7.最終チェック
アンケートにおける基本の質問形式
 ラジオボタン
 チェックボックス
 スケール
 マトリックス
 テキストボックス
アンケート質問の効果的な例文
 自社の商品・サービスに対してのアンケートの場合
 従業員に対してのアンケートの場合
アンケート作りにおすすめのツール
 WordやExcel
 Webアンケート作成ツール
アンケート作成時の注意点
 質問は簡潔にする
 回答を誘導しない
 個人情報の取り扱いには細心の注意を払う
まとめ:作り方を適切に把握することで、効果的なアンケートが実施可能

アンケートの作りの手順|準備から実施までのステップ

  1. アンケートの目的を決める
  2. 調査ターゲットの決定
  3. 期間・方法を決める
  4. 質問項目・数・順番を決める
  5. 質問の形式・文言を決める
  6. 導入部分に記載する内容を決める
  7. 最終チェック

1.アンケートの目的を決める

アンケートを取る上で最も重要なポイントは、「何のために収集」し「何に活かすのか」です。ついつい、アンケートという形あるものに惑わされ、実施・回収に重きをおいてしまい、目的を見失ってしまうことがあります。目的を整理しアンケートの実施が意義あるものかを吟味しましょう。

2.調査ターゲットの決定

性別、年齢、職業、既存客or見込み客 など

調査ターゲットを決めるには、回答者の属性などを明確化します。調査人数は多いほどよいですが、予算・時間との兼ね合いを踏まえ、有効なデータを取得できる最低ラインを探るのも方法です。

3.調査期間・調査方法の設定

期間は1か月~2か月前程度設けるのが一般的です。もちろん、アンケートの目的によっては短期間のデータでないと意味がないこともあるため、適宜設定します。

また、調査方法についても、あわせて検討しましょう。調査期間での実現可能か探りながらwebやはがき、口頭などの決定を行います。

4.質問項目・数・順番を決める

次は目的を踏まえて、質問項目を検討します。回答のハードルを下げるため、質問数は最小限に留めるのがおすすめです。類似した質問はまとめるなど、ストレスなく回答できるよう順序にも気を配りましょう。性別、年齢、職業、家族構成、居住地などのユーザー属性を質問項目に入れておくと、集計・分析の際に便利です。

5.質問の形式・文言を決める

アンケートの質問形式はいくつかのフォーマットがあります。質問の種類や希望の回答形式に合わせて最適方法を選びましょう。質問の形式が決まったら、質問文の文言を考えます。質問文では、1~2文程度の長さで簡潔な表現を心掛けましょう。

6.導入部分に記載する内容を決める

内容 例文
挨拶文・目的 ・当社のアンケートにご協力頂き誠にありがとうございます
・本アンケートは品質向上のために行います
回答期限・回答目安時間 ・本アンケートは○月○日までにご回答ください
・約○分程度で回答できます
個人情報の取り扱い ご記入頂いた個人情報は特典の発送以外に使用致しません。
個人情報の取り扱いには細心の注意を払い、一定期間保管後に処分致します
インセンティブ アンケートにご協力頂いた方にもれなく図書カードをプレゼント

アンケートの導入部分に記載する内容は上記が基本です。導入文を入れることで、相手に感謝や誠意を伝えることができます。かえって導入文を挿入しないことで、協力を得られづらくなることもあります。

7.最終チェック

上記の工程が全て完了したら、全体をチェックして、不要な箇所や重複している質問がないか確認します。質問の順番も再度チェックして、流れがスムーズか確認しましょう。

アンケートにおける基本の質問形式

・ラジオボタン
・チェックボックス
・スケール
・マトリックス
・テキストボックス

アンケートの質問形式は5つに大別されます。回答者の負担を軽減させるためにも、ウィットに富んだ形式を用いるのではなく、見慣れた基本的な形式を用いましょう。

ラジオボタン

ラジオボタンは、複数の選択肢の中から一つだけ回答を選択する形式です。複数の媒体で広告を出していて、効果の高いものを調べたいなど、一つに絞った明確な回答を知りたい場合に有効な方法です。

例文
Q.本サービスをどこで知りましたか?
A.・テレビ・インターネット・雑誌・知人の紹介 など

チェックボックス

チェックボックスは、選択肢の中から複数回答をしてもらう形式を指します。一つの回答にとどまらず、ユーザーのニーズを知りたい場合などに有効です。

例文
Q.好きなお酒のジャンルを教えてください(複数回答可)
A.・ビール・ワイン・焼酎・ウイスキー・日本酒 など

スケール

1から5までの数値など、段階的に評価してもらうタイプの質問をスケールと呼びます。顧客の満足度などを細分化して知りたい場合などにおすすめの方法です。

例文
Q.食事メニューの満足度はいかがでしたか?
A. 1非常に満足 2良い 3普通 4やや不満 5とても不満

マトリックス

スケールタイプの質問項目が増えたものをマトリックスと呼びます。一つの項目だけでなく、総合的な満足度を知りたい場合などに用いると良いでしょう。

例文
Q.以下の項目で当てはまるものをお選びください。
「店内の清潔さ」「スタッフの対応」「駅からのアクセス」
A. 1非常に満足 2良い 3普通 4やや不満 5とても不満(スケールと同様)

テキストボックス

回答者に一任して自由に記述してもらう方式をテキストボックスと言います。こちらから選択肢の提示もないので、ありのままの声を調査できます。

例文
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