目次
アシナガバチに刺された時の応急処置
アシナガバチに刺された後にすること
アシナガバチに刺された時の応急処置
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「応急処置って誰でもできるの?」と思う人がいるかもしれませんが、事前に準備をして方法さえ知っておけば意外に簡単にできます。ではアシナガバチに刺された時の応急処置のポイントを紹介します。
アシナガバチに刺された時の応急処置のポイント
・刺された周辺を水で洗い流す
蜂の毒は水に溶けやすいですので、傷口周辺の毒を洗い流します。
・毒を吸い出す
ポイズンリムーバーを使いましょう。なければ指や爪などで圧迫して出します。
・塗り薬を塗る
腫れなどの炎症が強い時はステロイド、かゆみが強い時は抗ヒスタミン剤が含まれたものがいいでしょう。どちらも虫刺され用として広く販売されています。抗ヒスタミン剤には内服薬もあります。
・患部を冷やす
濡れタオルや氷・保冷剤などで患部を冷やすようにします。患部を冷やすことで周辺の血管が収縮し毒の回りを遅らせます。
刺された時に絶対にしてはいけない処置
口で毒を吸い出しては絶対ダメ!!
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口の中に思わぬ傷があったりするとそこから毒が入り、思わぬ被害に合うことがあります。絶対に口で吸い取ってはいけません。
ポイズンリムーバーというハチや虫に刺された時の毒を吸い出す道具が一番有効です。ポイズンリムーバーはドラッグストアやホームセンターでも購入できます。
尿を掛けては絶対ダメ!!
「蜂に刺されたら尿をかける」という習わしがありますが絶対にNGです。
尿に含まれるアンモニアは蜂毒を消すという言い伝えですが、蜂毒はアンモニアでは中和されないことが医学的に分かっています。刺さった患部にかけると返って雑菌が増殖して悪化させます。
必要と思ったら躊躇せず救急車の要請を
アシナガバチに刺されて全身症状が出たら救急車の要請を考えましょう。キャンプなどでは都心部と違って救急車の到着に時間がかかりますので、早目の要請が必要です。
もし、救急車が必要か迷ったら「#7119」で救急電話相談すれば専門相談員が判断してくれます。緊急性が高かければすぐに救急車の手配してくれ、緊急性がないときでも治療できる病院や受診のタイミングなどアドバイスしてくれます。
アシナガバチに刺された後にすること
軽症でも病院で治療してもらおう
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アシナガバチに刺された時に大したことがなくても応急処置だけで済ますのでなく、病院での治療を受けましょう。
刺された後に応急処置をしても、後々患部周辺の腫れ・痛み・かゆみがひどくなることも多いです。病院での治療を受ければ治りも早くなります。
刺された人を一人にしない、させない
アシナガバチに刺された症状は刺された直後に出るとは限りません。何時間後に出て治療が必要なこともありますので、患者を一人にしないように注意をしてください。一人の時に意識がなくなったら助けを呼ぶこともできません。
ソロキャンプのときにもできる限り刺されたことを他の人に知らせ、人がいるところで安静にする方法を講じましょう。
刺された日は運動・お風呂・飲酒は控える
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運動・お風呂・飲酒などは血の巡りが良くなり、刺された患部の腫れがひどくなります。アシナガバチに刺された当日は運動したりお風呂に入ったりするのは控えましょう。飲酒も同様です。刺された後は安静にするのが基本です。
2回目のハチ刺されは怖い?
「2度目にハチに刺されたら危険」とよく言われます。しかし、怖いのはハチ毒アレルギーを持っている人です。1回刺されたことでハチ毒アレルギーになる人は全体の1~2%で、その中でも危険性の高い全身症状を起こす人はまれです。
病院でハチ毒アレルギー検査ができますので、血縁者にハチに刺された時に重症だった人がいたり、今まで虫に刺された時に強い炎症を起こしたことがある人は検査をおすすめします。
アシナガバチ対策のチェックポイント
POINT アシナガバチ対策の事前準備で楽しいアウトドアを!
アレルギーを持っている人の把握
いろいろなアウトドアでは、ハチ毒アレルギーばかりでなく、食物アレルギーの人もお互いに把握しておきましょう。
エピペンの確認
アレルギーを持っている方でエピペンを持っている方がみえたら、常時どこにあるかを確認し、使い方についても知っておきましょう。
ポイズンリムーバーを持っていく
応急処置で蜂毒を吸い出すのに便利です。他の虫刺されにも使えますのでアウトドアの時にあると便利です。