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鉄道
空港

鉄道

人類のフロンティア精神がひと目でわかる「世界のインフラマップ」
(画像=『ナゾロジー』より引用)

鉄道は各国の違いがよく現れる。

ヨーロッパは蒸気機関車の発明以降、鉄道が交通の要となって発展しており、鉄道網が細かく張り巡らされている。現代も高速列車による高度なネットワークが築かれており、リッチな列車旅行が楽しめる。

一方北米では、列車は主に長距離輸送の貨物運搬用に利用されるため、網目のような鉄道網は見られない。

アフリカの鉄道はヨーロッパの入植者たちによって、アフリカで得た商品を本国へ送るために建設された歴史がある。沿岸へ商品を運ぶために発展したため、沿岸部から内陸へ短い鉄道が走っているものがほとんどだ。

オーストラリアは大陸奥地で採掘された石炭や鉱物を運ぶものがメインだ。ここを走る列車は世界最長を誇り、全長7353メートルの500両編成という途方もない車列の列車まで存在する。


延々と続く貨物列車。GIFかな? と思いたくなってしまう。

空港

人類のフロンティア精神がひと目でわかる「世界のインフラマップ」
(画像=『ナゾロジー』より引用)

空港は隔離された土地を結ぶ唯一の交通手段となる。

南米のアマゾン地帯、オーストラリアの内陸、カナダの北部の都市などには、道路も鉄道も無い孤立した街や施設が存在する。こうした土地へは空の旅以外で近づくことは困難だ。

そんな場所へ物資や食糧を運ぶのは飛行機の重要な役目だ。そのため、空港は意外な場所や、とんでもない場所にも作られていたりする。

人類のフロンティア精神がひと目でわかる「世界のインフラマップ」
(画像=ポルト・ウルク空港 ©GoogleEarth、『ナゾロジー』より引用)

これはブラジルのポルト・ウルク空港だ。アマゾンのほぼど真ん中にある。グーグルアースで見ると熱帯雨林の中にぽつんと浮かぶ孤島のような場所だ。

ここは天然ガス田、油田があるために開発されている場所だ。この場所の開拓には、少し北にあるウルク川からバラバラに解体した機材を運び込んで行われたという。

人類のフロンティア精神がひと目でわかる「世界のインフラマップ」
(画像=グジョーア・ヘブン空港 ©GoogleEarth、『ナゾロジー』より引用)

こちらはカナダ北部の街、グジョーア・ヘブンの空港だ。イヌイットとともに暮らす街で、旅行で訪れることも可能だが、空路以外は隔離されたような土地だ。