人類のフロンティア精神がひと目でわかる「世界のインフラマップ」
(画像=Credit:Peter Atwood、『ナゾロジー』より引用)

Point

■海外アーティストによる、世界のインフラのみをブルーム効果でピックアップさせた地図

■忘れがちな事実だが、世界は人々が長い歴史の中で開拓したインフラのネットワークにより1つにつながっている

■中には空路以外では近づくことの難しい秘境のような場所も多い

海外アーティストが3DCGソフト「Blender」を使って、インフラのみがネオンの様に輝く地図を作成した。

私たちの世界は、陸、海、空が恐ろしいほど複雑なインフラのネットワークでつながっている。これは人々が長い歴史の中で開拓した世界をつなぐ道だ。

人々の住む場所、道路や空港、港などを除いて全てを隠した地図の画像は、人類が地球上にどうやって広がり、暮らしてきたか、そして世界がどのようにつながっているかを物語っている。

こんな場所まで人がいるのかと驚く土地も、未だに開拓されていない意外な土地も、いろんなものが見えてくるこの一風変わった地図で広い世界に思いを馳せてみよう。

今回紹介した地図画像はPeter Atwoodのホームページ上で公開されている。

目次
都市
道路

都市

人類のフロンティア精神がひと目でわかる「世界のインフラマップ」
(画像=『ナゾロジー』より引用)

これは人の住む都市の明かりを示したものだ。日本やヨーロッパ、北アメリカは特に明るく輝いて大きな都市の存在を確認することができる。

逆に、アフリカや南アメリカ、オーストラリアは、砂漠や密林など未開の土地が多く存在するため、暗く消えてしまっている。これらの大陸は巨大であっても、ほとんどの人は沿岸部にしか住んでいないことがよく分かる。

道路

人類のフロンティア精神がひと目でわかる「世界のインフラマップ」
(画像=『ナゾロジー』より引用)

人間社会の血管にも例えられる道路は、まさに毛細血管のように細かく世界を覆っている。

世界にはおよそ6000万キロメートルの道路がある。この地図を上の地図と見比べれば、砂漠や山岳地帯、ジャングルなどの困難な地形さえも開拓して、道をつないできた人類のすごさが伝わってくる。

オーストラリアの道路の明快さも、またなかなか面白いものがある。

広い道路が一本しか走っていないような荒野や熱帯雨林の中を走る道路も、今はグーグルストリートビューを使えばどんな景色の道なのかを見ることができる。


こちらはオーストラリア大陸のほぼ中央の荒野を走る道路だ。

これは熱帯雨林の中に築かれた道路。ブラジル アマゾナスのマナウス近くの道路だ。

こうした場所に道路を走らせるのは大変な事業だっただろうことが想像できる。

それにしてもグーグルストリートビューが世界の全ての道路を撮影する日は来るのだろうか。