キッチンをリフォームするといっても、一体何に注意すればいいのでしょうか? どんなレイアウトのキッチンを選ぶのか、収納や床、換気扇はどうするのかなど、キッチンをリフォームする際のポイントを解説していきます。
目次
キッチンリフォームの基礎知識
・自由にリフォームできる構造とは
・コンセントの位置をチェックしておこう
まずはどんなキッチンにしたいかを考えよう
・レイアウトは大きく分けて3種類
・普段あまり料理をしない場合
キッチンリフォームの基礎知識
キッチンリフォームといっても「実際にどのような手順を踏めばいいのか? 」「自分の家のキッチンは、リフォームすることができるのか?」など、 色々な疑問が生まれてきます。
キッチンリフォームには、知っておきたいいくつかの基礎知識があります。リフォームする前に確認しておきたいポイントを紹介しますので、参考にしてください。
自由にリフォームできる構造とは
戸建ての場合は、水回りの変更を含めて、リフォームの自由度が高いと言われています。キッチンのレイアウト変更も、壁や窓を壊す大がかりなものでなければ、比較的簡単に行えるようです。
一方、マンションの場合、戸建てと大きく異なる点として挙げられるのが、「排水管の位置と作り」です。マンションでキッチンリフォームをする際には、この排水管の位置と作りによって、キッチンの位置を移動できないケースがあります。
また、マンションの場合、IHヒーターに変更ができないというケースもあります。
IHヒーターには、必要な電圧数(通常200V)があるため、電気容量を上げる必要があります。しかし、マンションによって送受電量の影響で各戸の電気供給量に制限があるため、IHに変更できないというケースも起こりうるのです。IH変更を検討する際には事前に確認をしましょう。
マンションの規約を要確認
マンションでキッチンをリフォームする際には、マンションの管理規約により、以下のような制約のある可能性があります。
- 電気の容量やガス給湯器のサイズに関する制約
- 騒音防止のための遮音等級による制約
- リフォームの工事時間に関する制約
- リフォーム機器の搬入経路などに関する制約
マンションによっては、リフォームする際に管理組合に承認が必要な場合もあるので、その点も事前に確認しておきましょう。
コンセントの位置をチェックしておこう
キッチンまわりで必ず必要なのがコンセントです。キッチンまわりにコンセントが少ないと、必要な家電が同時に使えず、利便性が下がってしまいます。
また、コンセントの位置が遠いと、キッチンまわりにコードが混在してしまいます。足を引っ掛けて転倒してしまう、などという事故を引き起こしてします可能性もあるので注意が必要です。
まずはどんなキッチンにしたいかを考えよう
キッチンのリフォーム費用は、キッチンの種類やグレードによって異なります。
キッチンレイアウトの種類や重要視するべきポイントについて紹介していくので、どんなキッチンにしたいか考える際の参考にしてください。
レイアウトは大きく分けて3種類
キッチンのレイアウトは、大きく分けて「I型」「L型」「II型」「対面型」の4種類があります。
I型は、コンロ、シンク、作業スペースが横一直線に並んでいるタイプのレイアウトです。対して、L字型はコンロ、シンク、作業スペースがL字型に並んでいます。
II型はコンロとシンクが分かれているタイプです。
対面型は、リビングを見渡せる位置にキッチンが設置されており、流行のアイランドキッチンやペニンシュラキッチンなどが対面型に当てはまります。
予算や広さ、重視するポイントで選ぶ
キッチンに活用できる広さと予算によってレイアウトを決めていくことがポイントです。
戸建て、マンション問わず、スペースや予算に限りがある場合に選ばれているのがI型キッチンです。壁側に設置できるためスペースをとりづらく、各メーカーが販売している商品も多いため、予算に合わせて選べます。
作業スペースを広くとりたい、収納量がほしいという人からは、L型、II型のキッチンが支持されています。シンクとコンロが両側に振り分けられているため、作業動線が短く使いやすいのも利点でしょう。
対面型のキッチンは、キッチンからリビングやダイニングが見渡せるので、一体感のある空間を演出することができます。目が離せない小さい子供がいる家庭や、テレビを見ながら料理したい人にぴったりです。
普段あまり料理をしない場合
「キッチンのリフォームをしたいけど、普段あまり料理をしない」「料理をしないのにキッチンが広くて無駄な気がする」そんな方にもぴったりのキッチンリフォームが「ミニキッチン」です。
ミニキッチンにはどのような特徴があるのでしょうか?
通常キッチン増設等に用いるミニキッチン
90cm~150cm程度の小さなキッチンのことを、ミニキッチンと呼びます。
単身者やシニア世代が、お湯を沸かしたり、簡単な調理をしたりするには十分なスペースです。また、コンパクトでおしゃれなデザインが多いため、シンプルでスタイリッシュなキッチンを実現できるのも魅力です。
しかし、機能や作業スペースに限りがあるため、本格的な料理を楽しみたい人や、家族が多い場合などには不向きと言えるでしょう。