幅も厚みも備えた胸をつくるのはそう簡単なことではないが、形の整った大胸筋には誰もが憧れる。あらゆるアスリートにとって大胸筋の強化が重要であることは間違いない。そのため、大胸筋強化のためにどんな種目をどう行うのがいいかを知っておくことは必要だろう。今回は大胸筋を効率よく強化するために役立つ種目を紹介していく。ただ、特殊な器具が必要な種目はジムに行かないとできないので、数ある種目の中からダンベル、バーベル、フラットベンチ台、インクラインベンチ台などの基本的な器具のみで行える種目を今回は選択してみた。これなら自宅に作った簡易なトレーニング空間でも行えるはずだ。

文:Nate Johnson, CPT, CSCS 翻訳:ゴンズプロダクション

ベンチプレス

大胸筋を効率よく鍛える筋トレ種目6選「基本的な器具のみで行える!」
(画像=『FITNESS LOVE』より引用)

実力次第で周りのトレーニーを威圧できるとか、怪力を自慢できるという見栄っ張りな気持ちを満たしてくれる種目という意味でも人気だが、胸筋の発達に大きく貢献することは間違いない。東京大学が2012 年に行った研究によると、ベンチプレスでの挙上重量が伸びると、胸筋の厚みが比例して増していくことを確認したそうだ。つまり、ベンチプレスで挙上重量を増やすやり方を続けることは、胸筋の筋肥大につながるということである。基本的な種目なのでマスターしてほしい。

インクライン・ベンチプレス

大胸筋を効率よく鍛える筋トレ種目6選「基本的な器具のみで行える!」
(画像=『FITNESS LOVE』より引用)

インクラインベンチ台を使うことで、鎖骨に始点を持つ上部胸筋が主な刺激を受ける。上部胸筋が発達すると何がいいか。まずは大胸筋の形が良くなる。下部胸筋が発達しすぎると、垂れたような胸になってしまうが、上部胸筋が発達していると洗練された印象を与えることができる。 また、インクラインベンチでのベンチプレスは肩関節への負担が少ない。現在肩をケガしている、特にローテーターカフを痛めているという人でも、インクラインベンチプレスならできるというケースもある。