広報に求められる能力

広報の仕事内容を踏まえて、広報に求められる能力を三つ解説します。広報を目指している人は、ぜひ押さえておきましょう。
高いコミュニケーション能力
広報は『会社の顔』として、さまざまなメディアや株主とコミュニケーションを取ります。広報の対応一つが、企業のイメージを良くも悪くも左右することがあるため、人当たりがよくコミュニケーション能力に長けた人物であること大切です。
また、広報は対面だけでなく、メールのやり取りや電話対応なども多くこなす必要があります。そのため、メールの文章や電話のマナーなどの、非対面のコミュニケーション能力も必要です。
文章作成やプレゼンなどの発信力
プレスリリースは、広報の重要な仕事の一つです。プレスリリースは外部に発信するものであるため、発信する情報の正確性が極めて大切なことはもちろん、文章作成力やプレゼン力も重要になります。
プレスリリースでは、企業のコンセプトに沿った文調で、かつほかの企業の情報に埋もれない魅力的な情報を届ける必要があります。
そのためには、自社や自社商品の特徴を上手に言語化できることが求められ、さらに消費者に刺さるようアピールできることが必須です。また、読んでいても飽きにくく、伝えたいことが分かりやすい文章であることも不可欠です。
このように、広報には読み手の興味を引く文章作成力や、自社をうまくアピールするプレゼン力も求められます。
企画力・発想力
自社をうまくアピールするための企画力・発想力も、広報に必要な能力の一つです。プレスリリースや社外への発表会などのイベント、社内報の作成など広報が企画をする機会は多くなっています。
時には、複数のメディアと連携を取って、大規模なPR企画を実行することもあるでしょう。また自社商品の発表会では、限られた予算の中で最大の効果を得るには、どのような施策を講じるべきかを考える必要があります。
広報には、このような場面で企画力・発想力を積極的に発揮できる人材が求められます。
広報に向いているのはこんな人

広報に向いている人の特徴を三つ解説します。以下の特徴に当てはまっている人は、広報として活躍できるかもしれません。
トラブルに強く臨機応変に対応できる
広報が発信する情報は世の中に公開されるため、情報に誤りがあったり、日本語のミスがあったりしないか何度も念入りにチェックする必要があります。
また、サービスに重大な欠陥があったときや、企業・社員が不祥事を起こした際は、トラブルに対応しなければなりません。
事実関係を整理したり上層部と連携を取ったりして、事態の収拾に努める必要があるほか、自分自身の責任でなくとも企業の代表の1人として謝罪をする機会もあるでしょう。
広報は会社の顔を担う分、責任も大きい仕事です。トラブルに対して柔軟に対応でき、それ相応のストレスに耐えられる人は、広報に向いているでしょう。
情報感度が高く変化に強い
かつては、企業が自社の情報を発信する手段といえば、新聞や広告などのメディアが主流でした。
現代ではインターネットの発達により、企業が自社のHPを持つことが当たり前となりました。さらに近年では、SNSを上手に活用して知名度を伸ばしている企業も多くなっています。
広報は、このような社会の変化に対して敏感になり、情報発信もその時代に最適化した形で行うことが求められます。そのため、変化に対して柔軟に対応でき、新しいことが好きな人は広報として活躍できるでしょう。
フットワークが軽く実行力がある
広報は数多くの人と関わる仕事のため、自分が主体的に動いてどんどん仕事を前に進める姿勢が大切です。そのため、アイデアを出すときも机に向かって延々と悩む人よりは、すぐに関連資料を調べるなど積極的に手を動かせる人の方が、広報に向いているといえます。
トラブルが起こった際も、事態を重大化させないために素早く手を打たなければなりません。そのため、フットワークが軽くすぐに実行に移せる人が広報に適しているでしょう。