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資産管理会社の仕組みはサブリース
資産管理会社を作るデメリット
資産管理会社の仕組みはサブリース
資産管理会社を作る際に、どのように管理をする会社を作ったらいいでしょうか。いくつか方法がありますが、ここではサブリース契約を資産管理会社と結ぶ方法を紹介します。
資産管理会社として、不動産管理業務を行う不動産管理会社を設立します。不動産を購入するのは、資産管理会社ではなく個人です。投資用不動産を個人で売買契約を交わして購入します。
次に、個人と個人が所有する不動産管理会社とで「一括転貸方式(サブリース)」の契約を交わします。そうすることで、不動産管理会社は、個人の所有物件を一括賃貸します(1)。入居者とも不動産管理会社が契約を交わし(2)、不動産管理会社が入退去の管理を行う主体となります。
個人は、不動産管理会社の手数料がマイナスされた状態で賃料収入が入ってくることとなり(4)、資産管理会社を作った方が、作らない場合に比べて節税になる、という仕組みです。
資産管理会社を作るデメリット
ここまでお読みいただき、税率だけを見て、「個人で不動産経営を行うよりも、法人化した方がお得」と思われた方もいるかもしれません。しかし資産管理会社を作った方がいいのは、あくまでも不動産投資による収入のほか、個人資産をある程度お持ちの方の場合です。
株式会社にしても合同会社にしても、法人を維持する間は、赤字経営でも毎年税金を支払う必要があります。法人住民税(均等割と法人税割がある)のうち、赤字決算で収益がなかったとしても、均等割の7万円がかかります(東京23区内、資本金1千万円以下、従業員50人以下の法人)。
そのほか、決算申告を税理士に依頼する場合には、法人決算報酬として約30万円もかかります。
上記のコストがかかってくるため、トータルすると「個人で不動産投資をしていた方がよかった」ということにもなり得るからです。