エラシコ
サッカーのフェイントの一つであるエラシコは、アウトサイドでボールを動かした方向へ行くとみせかけて、すぐさまインサイドで相手ディフェンダーを抜き去るドリブル技です。「エラシコ」はポルトガル語で、日本語に訳すと「輪ゴム」という意味で、外側に出したボールがまるで足に輪ゴムをつけているかのように内側に戻ってくることからそのように呼ばれているそうです。
エラシコを得意とするサッカー選手として有名なのが、かつてブラジル代表で活躍し、スペインリーグのバルセロナに所属していた、日本でもお馴染みのロナウジーニョです。ロナウジーニョのエラシコはまるでボールが足にくっついているのではないかと思わせるようなキレが良い点が特徴です。さらにロナウジーニョは、右足でボールを転がし、左足に当てて一瞬でボールを浮かし、空中でエラシコを試みて相手ディフェンダーを置き去りにするという離れ業を平然とやってのけていました。サッカー界ではこれを「空中エラシコ」と呼び、世間を驚愕させたことでも有名なエラシコ達人です。エラシコのコツは、足首を柔らかく使うことです。足首に力を入れず、柔軟にしておくことが成功への近道です。
クライフターン
クライフターンとは、ボールをキックすると見せかけ、蹴り足のインサイドを使って軸足の裏を通し、ボールの方向に体をターンさせ、ボールが来ると身構えていた相手ディフェンダーをドリブルで突破するフェイントです。
クライフターンは、1970年代にバルセロナに所属し、オランダ代表として活躍したヨハン・クライフが最初に使ったドリブルフェイントで、クライフの名前から「クライフターン」と名付けられました。そのクライフターンが世間に認知されたのが1974年に西ドイツで開催されたワールドカップで、その後多くのサッカープレーヤーがこぞって取り入れたフェイントとしても有名です。
そして現代でもクライフターンは様々なプレーヤーが多用しており、2010年南アフリカワールドカップで日本代表の本田圭祐がデンマークを相手にクライフターンから日本代表の決勝トーナメントを決定付ける3点目をアシストしたことでも知られています。クライフターンのコツは、キックフェイントを上達させることにあります。
相手ディフェンダーにどれだけ「蹴るぞ」と思わせるかがポイントになります。つまり演技力がものをいうフェイントというわけです。
出典:youtube.com