今回は解禁から5月までの渓流の季節別攻略法を解説しよう。季節の進行とともに狙う流域や反応のいいエサ、ヤマメの着き場にも変化が出てくるので、ここでしっかり予習して本番に臨んでいただきたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・津曲隼丞)
解禁初期から3月中旬
解禁直後の渓流は、水温も10度未満と低温であり、目覚めたばかりのヤマメの動きも鈍い。特に、一般渓流~源流域は、水温が3度前後しかない場合もある。低水温だと、低活性となり、目の前に来るエサしか食わない。そこでヤマメも楽にエサを捕食できるような淵の流れ込み、深瀬、滝下、堰堤下が主なポイントとなる。
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解禁初期からこの深みで越冬したヤマメが多くストックされていることから、数釣りも期待できる。ただし、シーズン初期とあって、稚魚放流の主体の河川では、15~20cmの小型が中心となる。
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お勧めは、エサの豊富で水温の安定している開けた渓流域や里川。解禁直後から水温も8度以上あり、瀬釣りも楽しめる。日当たりも良いために、サビのない20cmクラスの銀ピカな個体が多い。
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しかし、春の強風もやっかいだ。太陽が昇り始めると時折突風も吹いて釣りにならない時もある。目印を小さくして水面下に入れたりして風抵抗を減らす工夫をしたい。
水深があるポイントを狙おう
初期は、水深もあり流速の緩いポイントで釣る場合が多いことから、重めのオモリ(G1~3B)を選択する。場合によってはオモリ2個を付けてハリとオモリの間隔を40cm前後とする場合もある。
また堰堤、滝つぼではB以上を2個取り付けて、最大1.5mも間隔を空け、自然にエサが漂うように、時には上下に誘いながら狙っていくことが多い。
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初期はイクラ、ブドウ虫の市販エサでも十分に食いが立つ。特に解禁前に成魚放流する河川はイクラが良い。ただし、先行者の使用したエサと自分のエサが合致する場合は、渓流魚も学習してアタリすらでないことも多い。そんな食い渋る時は、他人と異なるエサを使用して工夫する必要がある。やはり、種類の豊富な川虫に勝るものはないと感じている。