未経験でフリーランスライターになる5ステップ
まったくの未経験からフリーランスライターになったうりっぽさん。フリーランスライターになる5ステップを詳しく教えていただきました!
ステップ1. SEOライティングを学ぶ
うりっぽ:
フリーランスライターで稼ぎたいなら、SEOライティングの勉強はしておいたほうが良いです。
ライティングを勉強しなくてもフリーランスライターにはなれるんですが、日本語って誰でも書けるので、あえて勉強しようと思う人が少ないんです。裏を返せば、勉強をするだけで仕事の受注率が格段に上がります。
当時は「SEO」で調べてAmazonで10位までに入っている本を全部買っていましたね。スクールなどに通わなくても、本だけで十分学べますよ。今はYouTubeにも良質な教材がたくさんありますし、それらを活用するのも手です。
SEOライティングの学習におすすめの本
うりっぽ:
僕のおすすめは、この本です。
全編マンガになっており、ストーリーを通じて、SEOライティングのノウハウを学べます。
SEOライティングの学習に必要な期間は3ヶ月
ゆぴ:
ちなみに、SEOライティングの学習期間はどのくらいでしたか?
うりっぽ:
3ヶ月程度です。学習期間を設けてから応募するより、勉強しながら仕事をこなして学んでいくと良いです。
また、独学のほかに“メンター”のような人を探すと良いです。僕の場合は編集者に交渉して、修正箇所をコメントで残すようにしてもらい、それを見ながら改善していきました。第三者からのフィードバックがあると、短期間で成長できます。
ステップ2. クラウドソーシングサイトに登録する
うりっぽ:
未経験から仕事を得るには、まずクラウドソーシングサイトに登録するのが一般的です。
「クラウドソーシングサイト」とはインターネット上で企業が業務を発注するサイトのこと。有名なものだと下記のようなサイトがあります。
- クラウドワークス
- ランサーズ
- ココナラ
これらのサイトは毎日更新されるので、1日1時間くらいは案件をチェックするようにしています。本当にいろんな仕事があるんですよ。
たとえば小さいものだと、国内の観光名所のレビューで1レビュー150文字(単価1.5円)の仕事がありました。それだけで月5万円を稼いでいた時期もあります。
ゆぴ:
150文字なら初心者でも気軽にチャレンジできそうですね!
ステップ3. 案件に応募する
うりっぽ:
案件応募には流れがあります。まずはテキストでの応募、続いてテストライティング、そしてテストライティングに合格してはじめて案件が獲得できます。テストライティングでお金がもらえる場合もありますよ。
ゆぴ:
さまざまな案件があるなかで、良い案件を見極めるコツはありますか?
うりっぽ:
テストライティングの段階で報酬が発生する企業は、ホワイトな印象があります。あと僕は案件を取るときに、絶対に相手の会社を調べていました。大手の案件ですと、単価交渉もしやすく、長い付き合いになれます。
ただ、クラウドワークスの場合は案件をこなしていくと、実績が評価され仕事が得られやすくなるので、あえて報酬が少ない案件をやってみるのも良いです。
案件に応募するときのコツ
ゆぴ:
案件に応募しても、初心者だと選ばれないこともあると思うのですが、応募のコツはあるんですか?
うりっぽ:
ポイントは下記の3つですね。
- 【自分の体験が活かせるジャンルを選ぶ】
未経験だと実績がないのでポートフォリオが作れないですよね。ですが、自分にしか書けないようなオリジナルの体験があれば、そこをアピールポイントにできます。たとえば、僕は海外でヒッチハイクや野宿をしていたので、旅系のメディアに応募して、「ドイツで25万円盗まれました!」「世界遺産のふもとで野宿しました!」という体験を記事にしていましたね。サッカーや将棋など、何かしら趣味がある人は、それをアピールするのも良いです。 - 【資格をアピールする】
資格をアピールするのも有効です。僕は証券アナリストと簿記の資格を持っていたので、株式投資系の案件は通りやすかったです。また、資格じゃなくても「主婦」「学生」「サラリーマン」など、自分の肩書きを活かした記事も良いと思います。たとえば、主婦なら「家事」、学生なら「就活」をテーマに書けますし、求めているクライアントも多いです。 - 【相手によって自己紹介を変える】
案件獲得のためには、まず「テストライティング」に漕ぎ着けることが大切です。そこで重要となるのが「自己紹介文」です。クライアントの会社名を調べ、相手によって自己紹介文を変えていくと通過率が上がります。たとえば、古き良き会社であれば「仕事ができる人」を全面に押し出した自己紹介文にしますし、若者が多いベンチャー系の会社であれば、旅のエピソードを添えて「普段は野宿しています!」なんて書いたりもします。テストライティングをもらえれば、あとはスキルで判別してもらえるので、相手によって自己紹介文を調整すると良いですよ。
ステップ4. SNSやメディアから案件を獲得する
ゆぴ:
クラウドソーシングサイト以外ではどのように仕事を受注していますか?
うりっぽ:
TwitterなどのSNSで受注しています。クラウドソーシングサイトは企業側にも手数料が発生するので、意外とTwitterには良い案件があるんです。
仕事を探す際には、ハッシュタグを使って「#ライター募集」で検索をかけたり、相手のプロフィールを見て編集者やディレクターの人にはDM(ダイレクトメッセージ)を送ったりします。
ライターはあまり営業をかけない人が多いので、営業さえかければ絶対に案件を取れるんです。
あと、SNSのいいところは信用が得られやすい点ですね。クラウドソーシングだと急に連絡が取れなくなるライターも多いらしいんですけど、Twitterだとアカウントがきちんと動いていれば、その心配が減るみたいで。
ゆぴ:
たしかに! ちなみに、どんな内容のDMを送っているんですか?
うりっぽ:
「はじめまして! ライターの◯◯と申します。もしご案件があれば、ぜひご紹介いただければ幸いです」というメッセージに経歴とポートフォリオを添えて送ります。クライアントも熱意のある人を取りたいので、しっかりと思いを伝えるのが大事ですね。
あとはWebメディアを見てみると、意外とライターを募集していますよ。送るのはタダなので、どんどんトライして良いです!
ステップ5. SNSで発信をする
うりっぽ:
フリーランスライターはSNSでの発信力があると、より記事を広く届けられますし、案件受注にもつながるので、きちんとTwitterを運用しておくと良いです。
僕は、「#webライター」のハッシュタグをつけてライターや編集者と繋がったり、これまでの知見を活かして初心者ライター向けの発信をしたりしています。
フリーランスライターで稼ぐためには?
ゆぴ:
仕事を取るために工夫されていることはありますか?
うりっぽ:
僕は下記の4つのポイントを意識しています。
- レスを早くする
- 納期を厳守する
- 提案と応募を繰り返す
- スキルを掛け合わせる
ポイント1. レスを早くする
まず、レスを早くすること。15分以内には必ず返すようにしています。たとえ、怒られている途中だったり、思わず放置したくなるようなものでもきちんと返す。こちらが返事を出すだけで仕事が動くので、お得なんですよ。
また、やり取りも定型文のようなものではなく、一言添えたり、ジョークを交えたりしています。クライアントも人間なので、親密にやり取りをすると仲良くなり、長い付き合いができる印象です。
ポイント2. 納期を厳守する
次に、納期は絶対に守ること。大きいメディアだと発注から納品まで1週間ほど時間をもらえることもありますが、シビアな案件だと3日で納品しなければならないことも。
初心者のころは、締め切りの2日前には納品するようにしていました。
ポイント3. 提案と応募を繰り返す
「提案ができるライター」は重宝されますね。「こんなのどうでしょう?」と提案をすると、意外と通してもらえるので、提案はどんどんしたほうが良いです。
また、仕事と並行して、クラウドソーシングサイトにも毎日応募していました。提案と応募を繰り返すと、仕事獲得のチャンスが上がります。
ポイント4. スキルを掛け合わせる
最後に、ライター×カメラ、ライター×SNS、ライター×動画のように、スキルを掛け合わせること。、受けられる仕事の幅が広がるので、ライターをやりながら他ジャンルのスキルを取得すると良いです。
写真ができると取材で重宝されますし、SNSが得意なら企業SNSのテキスト編集の仕事などを受注できる可能性があります。