プレミアムガソリンの高濃度版?ガソリン添加剤

ここで取り上げるのはガソリン用添加剤の中でも洗浄剤です。実はプレミアムガソリンにも同じ洗浄剤が入っています。現在のプレミアムガソリンに添加されている洗浄剤はPIB-AとPEA(ポリエーテルアミン)、マニッヒ(Mannich)の3種類です。

ガソリンメーカーによってわずかに違いますが、添加量は少ないです(加えて減摩擦剤を入れているメーカーもあります)。一方、アフターマーケット製や車両メーカー純正のガソリン用添加剤は高濃度で効果は高くなりますが、濃度が高いと悪影響が出ることもあるので、指定された濃度を守ることが肝心です。

何を洗浄しているのか?それはインジェクター・スパークプラグ・燃焼室・ピストン・吸気バルブ・吸気ポートなどに付着したカーボンデポジット、簡単に言うとこびり付いた燃えカスなどです。ただし、直噴エンジンでは空気しか通らない吸気系は洗浄できません。

多くのガソリン用添加剤はPEA配合で、シュアラスター製LOOPのようにPEA+PIB-Aとする製品もあります。ただし、古いエンジンで長い間オーバーホールをしていないとか、整備状態が悪いクルマでは、汚れが一気に落ち過ぎてバルブが当たり面にかみ込んだり、バルブステムを引き込んでしまい、ステムシールの破損を招くこともあります。

そのため時間をかけてゆっくり洗浄するような仕様になっている製品もあり、すぐにその効果を実感しづらいこともあります。とは言っても、エンジン内部がキレイになって悪いわけがありません。エンジンのスムーズさ・燃費・エンジンパワー・排気ガスのクリーン化などに効果が期待できます。

バッテリーに直接アースを接続するアーシング

コレってオカルトチューン?それとも効果あり?
(画像=『CarMe』より引用)

アーシングは電気のマイナス側の抵抗を極力ちいさくして、通電効率を上げるチューニングで、昔からレーシングカーでは定番の配線方法です。現在のクルマはボディアースで、アースするボディやエンジンは鉄・アルミが主材料のため電気を通します。電気はバッテリーのプラス端子から各部に電力として送られます。

その後、近くのパーツやボディにアーシングして、ボディからバッテリーのマイナス端子に戻されます。このマイナス側への通電効率を上げるために、主要各部からボディを介さず、直接バッテリーのマイナス端子に配線するのがアーシングです。使われるコードも電気抵抗が小さい素材で作られています。

最も効果が出るのは、スパークプラグの点火性能です。点火がスムーズになればパワーフィリングや実際の馬力、燃費も良くなります。ただし、注意しなければならないのは取り付けで、トラブルの原因の多くは取り付け不良です。

市販アーシングキットは5本のものが多く、シリンダーヘッド・スロットルボディ・ラジエーター・マフラー・ボディに接続します。もちろんバッテリー本体、プラグなどの状態が良くないと意味がありません。