居酒屋に行かなくなったボク
ボクは外食が当たり前の社会人生を送ってきました。なのでコロナ禍の2年間も打ち合わせなどで週2-3回は外という生活が続きました。ただ、以前から外食してもおいしい店は少ないし、ボクは一食たりとも無駄にしたくないという食道楽でもありません。なので「主食」のビールがあれば基本、何処でもよく、近所の飲み屋のビールとバーガーは王道の組み合わせです。そしてすっかり足が遠のいたのが居酒屋です。
サラリーマン時代、渋谷の大衆居酒屋でワイシャツの腕まくりしてでかい声で楽しい時を過ごしたあの活気はドイツやスペインの飲み屋にも似たものがありました。ところが居酒屋にも個室やブース席が増え、いわゆる「ワイガヤ」を居酒屋自体が否定してきたのがこの10年です。居酒屋=大人版デパートお好み食堂は消え去る運命でしょうか?ちなみにTBSの報道ではコロナで日本の居酒屋は上場14社だけで18.8%、1356店減ったそうです。それ以外に自主廃業したビジネスはコロナもあり、年間4-5万件もあります。少なくない数の個人営業の居酒屋もシャッターを閉めたことでしょう。
もう一つ、「飲むこと」がマージャン、ゴルフと同様、時間がかかる行為と捉えられるようになりました。かつて2軒、3軒とはしごしたけれど今、考えれば究極的な時間の無駄。午後6時からその日、寝るまでの5-6時間が奪われるのです。時間浪費とされるゴルフやマージャンと何も違わないです。ボクが最近気がついたことは家飲みでも量がかなり減ったことです。理由は「酔っぱらっているほど暇じゃない」から。とすれば、ボクは何を楽しみにしているのか、村上春樹さんに聞いてみたいですね。ボクの時間は何処に吸い取られるのでしょうか?